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今回はアメリカに留学し、その後はアメリカで働いている方の留学から就職までの体験談レポートです。

一言で留学と言っても国や州によって制度は様々ですし、語学力以外にも自ら考えて行動することが重要です。

アメリカの学校制度や留学を成功させるためのコツなど、参考になることがたくさんあるのでぜひお読みください!

はじめに アメリカの大学卒業までのお話

私ははじめからアメリカの大学を卒業することを目標に渡米した訳ではありませんでしたが、結果としてアメリカの4年制大学を卒業、就職して現在アメリカで生活しています。もともと英語が得意だった訳ではなく、一番はじめはアメリカのアリゾナ州にある大学付属の語学学校に語学留学から始めました。その後2年生大学を修了、のちに4年生大学に編入して卒業しました。

アメリカの社会は日本と違い、学びたいと思う者に対して多くの門戸が開かれており、年齢制限や就学方法の制限が少なかったお陰で、英語の得意でなかった私でもアメリカの大学に通うことができたのだと思います。

語学学校(AECP)に留学

日本からアリゾナ州立大学(ASU)付属の語学学校(AECP)に願書を出願して単身アメリカに渡り英語の勉強を始めました。AECPは俗に言うASUのESLクラスの事で、英語が母国語ではない外国人がASUの普通クラスを受講する為に必要な英語能力を取得する語学クラスです。

AECPは一般からの語学留学のみの生徒も受け入れていますが、プログラムの一番の特徴は、規定のカリキュラムを消化して一定の成績を収めていれば、TOEFLスコアが足りなくても、2年次のASUの大学部への進学が保証されている事だと思います。

1クラス平均15人程の少人数制で、同じ言葉を話す学生が一つのクラスに固まらないよう配慮されていました。コースは総合的な語学力向上を目的にしていて、英語の指導内容も徹底していて、授業内容は大変厳しかったです。またクラス外の行事も盛り沢山で、魅力的なカリキュラムでした。

AECPがESLと違うところは、ESLは学校の教室のみで英語を勉強するのに対し、AECPは、教室外にも生徒を連れ出し、アメリカ社会の仕組みや文化も学べるように様々なイベントが開催されていて、学期ごとの希望者全員参加の日帰り小旅行(グランドキャニオン、セドナ、ツーソンなど)はとても楽しい思い出になりました。

私はこのAECPに1年間通いレベル4まで終了しました。全てのコースを修了しなかった一番大きな理由は金銭問題です。

AECPは1つのレベルを終了する毎に学費が約30万円かかり、アパートや食費、交通費などが8週間で約10万円、1年分の学費と生活費の合計が約300万円の出費になりました。そしてもし私がAECPにそのまま通って海外留学生としてASUで大学卒業まで勉強した場合、年間500万円以上かかり、順調に4年で卒業したとしても学費だけで合計2000万円の出費になります。

私は留学した時にはもう社会人でしたので、親からの金銭的援助は全くなく、 高校を出たばかりの親に学費や生活費を援助して貰っている他の日本人学生と比べると、大変貧乏でした。

しかし貧乏だったお陰で、他のハングリーなタイやトルコ、韓国や中国からの留学生達と仲良くなり、どの様にしたら大学に通う学費を節約できるのかとか、ほとんどの日本人留学生が知らないような色々な方法を彼等から学びました。

ESLに通いながら2年制大学に編入、卒業

日本贔屓のアメリカ人大学生達とも知り合いになり、アメリカ中流家庭出身の生徒達がどのように大学を卒業するのかなども学びました。ESLと2年制大学のコミュニティカレッジの存在も日本人以外の学生から教えてもらいました。

ESL終了後に2年制の大学に通った場合、生活費込みでも年間100万円程度で、上手くいけば最短2年、約200万円で卒業することができます。そこでAECPで英語を勉強するのを一旦諦めて、アリゾナ州フェニックス近郊の2年制大学に入学願書と日本の高校の成績証明書を提出しました。

アメリカの大学に編入する場合、個人の最終学歴の成績証明書の提出が必須になります。なぜなら入学審査で最も重要になるのは過去の成績で、大学側はそれを見て出願者の学力や学習への取り組みかたを評価するからです。

この時点での私の最終学歴は高校卒業でしたので、日本の高校の成績証明書を大学側に提出しました。

高校の成績証明書の入っている封筒は封印されていて開けると無効になってしまうので、中にどの様な事が書いてあるのか見ることはできませんでしたが、多分私の高校の成績は合格基準を満たしていたのでしょう。大学から入学許可がおりました。

日本では“アメリカの大学に通うためにはTOEFLテストを受けなければならない”とか“TOEFLの点数が良ければアメリカの有名大学に入学できる”と思っている人が沢山いると思いますが、TOEFLはアメリカの入学試験ではないので、どうしても受けなければならないテストではありません。

その証拠に入学時にTOEFLスコアを要求する大学は年々減ってきていると思います。その代わり大学進学を控えた高校生が受ける、全国統一のテスト(SATテスト)を入学審査の基準として重要視する学校が増えています。アメリカではSATは年に7回行われ、何回受けても構いませんが、最も高いスコアで個人の学力を評価します。

私はコミュニティカレッジから既に入学許可を貰っていたので、TOEFLもSATテストも受けず、大学でASSETテスト(無料)を受けて自分の学力レベルを調べて、その学力に見合ったクラスから取り始めるように指示されました。

ASSETテストはSATテストと同様、クリティカルリ—ディング、クリティカルライティング、と数学のテストで、学力レベルを調べる為のテストなので、合格不合格はありません。ただ、テストの点数が低ければレベルの低いクラスから取り始めなければなりませんが、点数が高ければ下のクラスを取らなくても良くなります。

ASSETテストも年に複数回受けることが出来ます。その結果、私は数学のセクションで良いスコアを取ることが出来たので、何クラスか飛び級することが出来ました。

アメリカの大学は「単位制」です。アメリカの大学卒業する為には、専攻ごとに大学が決めた必要単位を取得して、卒業の目処がたったらアドバイザーのカウンセリングを受け、大学の事務局に卒業の申請をして、それが認められれば卒業をすることが出来ます。

いかに早く卒業するかは、どれだけ早く卒業に必要な単位を収める事ができるかにかかっています。私はコミュティカレッジを語学学校に通いながら3年で卒業しました。

プラクティカルトレーニング

コミュティカレッジ卒業間近にプラクティカルトレーニングの存在を知りました。

基本学生ビザで渡米した海外留学生は働く事ができません。持参して来た学資が底をつけば、学校に通う事ができなくなり、学校に通えなければ ビザが有効ではなくなり、そのまま滞在し続ければ、不法滞在者になってしまいます。

しかしプラクティカルトレーニング制度を使えば、学校に通わなくてもインターンとしてアメリカ社会で実地研修をすることもできますし、もし運よくフルタイムで会社に雇って貰えれば、就労ビザや永住権取得のサポートをしてもらうこともあります。

私はこのプラクティカルトレーニング制度を使い、アリゾナ州グランデール市の不動産会社に就職し、運良くその会社にサポートをして頂いて永住権を取得しました。

4年制大学に合格、そして編入

アメリカの企業に就職後1年間は仕事に専念しました。勿論新しい職場に慣れる為、仕事に専念する必要がありましたが、アメリカの大学はアメリカ国内に住んでいる学生に対しても学費が2種類あって、他の州からやって来た生徒に対して1年間は2倍以上の料金を請求するシステムになっています。通う大学のある州に居住して州民になり、1年経つと学費が半分以下となります。

州民になるメリットは授業料が安くなるだけではなく、州立大学の合格率が上がるということもあります。たくさんの人々が州民になるまでアルバイトをしたりして学校に通うための準備期間に当てたりします。

普通、アメリカ人生徒は親からの学資支援もあまり期待できない又はしない為、自分で大学に通うための学生ローンを組んだり、途中で学校に通う資金が無くなったら、一旦休学して残りの学費を貯めてからまた大学に戻ったり、他のレベルの高い大学に編入したり、自分で考えた様々な方法で卒業を目指します。

アメリカの企業で1年間働いている間、会社の同僚や仕事を通じて仲良くなった人たちから聞いた事などを参考に、自分の将来の為にはどの大学を選ぶべきなのかなども考え 進路を決めました。

最終的に、州民になりフルタイムで働きながら学期毎に1、2クラスずつ大学の授業を受けて地道に卒業をする方法を選びました。そうする事で英語も更に上達し、今後のキャリアデザインのための転職も有利になると思ったからです。

そこで、ASUではなく、100%インターネットの授業で仕事を続けながらでも勉強することのできるアリゾナ州のフラッグスタッフある、北アリゾナ州立大学にコミュティカレッジで取得した単位を移行し、編入の手続きをとりました。結果は、SATテストもTOEFULを受けるようにも言われず無事編入審査に合格しました。

私のコミュティカレッジのGPAは4.0で日本式に言えば3年間ずっとオール5でした。だからと言って英語がペラペラだったわけでもなく、すごく頭が良いわけでもありません。ただわからないことがあったら誰にでも臆せず質問することができたのが良かったのだと思います。

アメリカの大学にはそこで学ぶ学生のために様々なサポートが用意されています。教授は勉強の内容に関する質問には全て答えてくれます。特に留学生に対しては、とても親身になって相談に乗ってもらえます。そして前向きに勉強に取り組んでいく姿勢を先生にしっかりアピールすれば、必ず必要なサポートを得られます。

自分の英語能力が他のアメリカ人生徒より低い為、授業についていくのが難しいことを教授に相談した時には毎回授業の後に予習復習のポイントを教えてくれて、補修指導をしてくれる学生を紹介してくれました。英文のレポート作成はライティングセンターで文法や表現のチェックをしてもらいました。

私が通っていた学校のどの先生 も指導熱心で、学校の学習サポートシステムもよく整っていました。私は留学当初から自分の周りにある、あらゆるサポートをめいっぱい活用して、自分の英語力や知識不足をカバーしながら留学を成功させました。

大学出願者に求められること

アメリカの大学は日本のような年1回の大学入試試験のみで入学の合否を決めるようなシステムを取っていません。だからこそ、言葉の問題はありましたが、私でも大学に通うことができたのだと思います。

受験生の成績の評価はセンター試験の結果ではなく、高校3年間で取った科目の成績の平均値(GPA)が評価になります。もちろんGPAが一貫して高い数値を保っていれば申し分ありませんが、3年間の平均が低くても、年次を追うごとに成績が上がっていればその努力も評価されます。

高校の時の成績が良いことは非常に重要ですが、大学側は その他にも様々な要素を考慮し総合的に評価して入学生を選抜します。ですから英語ができないからとか、高校の時の成績があまり良くないからという理由だけで入学が拒否されることはありませんし、TOEFULの点数が良い事だけで入学が認められることもありません。

大学によっては個人の学力以外のこと、例えば州民であること、親の学歴、人種や出生地なども考慮します。勉強に関わりのない長く続けている趣味や何か得意な事とか、感性や視点に他の人とは違ったユニークな所が有る事なども評価の対象になります。

私が入学審査に合格できたのは自分で留学先を見つけ、手続きをしていろいろなサポートを受けながらトライしてきた自主性が認められたのかもしれません。

まとめ

留学を成功させるためには 、自分なりの工夫や努力こそが、英語力よりも大切になります。ともかく自分なりの知恵を総動員すれば、英語の出来・不出来なんか問題ではなくなるでしょう。アメリカの大学はそういう個性的な生徒を求めているのです。

貴方がもしTOEFLの点数があまり良くないので留学を見合わせているのなら、とりあえず入学願書を送ってみることをお勧めします。学校側から何らかの返答が返ってくるはずです。自分に自信をもって留学に踏み出してください、必ず道は開けます。頑張ってください。

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