TOEICの勉強をどうやったらいいのかわからない、ずっと勉強しているけどあまり点数が伸びないといった方は少なくないのではないでしょうか?

今回はそんな方々に向けて、TOEIC860点を獲得するまでの勉強法をご紹介します!

オンライン英会話や留学の効果などについても触れていますので、ぜひ参考にしてください!

まずは現状把握&目標設定!

英語の勉強を始めるうえで大切になるのが、(1)目的や目標を再認識すること(2)現在の自分の英語力を把握することです。

(1)の目的や目標については、点数や時期が具体的なほど良いです。たとえば私の場合だと、「就職活動までにTOEIC600点を取る」。その目標が達成した後は、「半年以内に730点を取る」、その後は「1年以内にTOEIC 860点を取る」です。

ただし、無理な目標は意味がありません。3~4か月くらいペースで目標を再設定することをおすすめします。

(2)の現在の英語力については、TOEICテストを一度受験するのも良いですが公式問題集を購入して時間を計って問題を解いてみるのも良いと思います。勉強前に実際のテストを受けるのは、時間的にも費用的にも無駄があるように思います。

私の場合は、初めてのTOEICテストで400点くらいでした。TOEICがどういうテストなのか事前の知識がなく、大学受験以外の勉強をしたことがない状態での受験です。特にリスニングの点数が低く、リーディングよりもリスニングの対策が必要だと感じました。

どんな教材を使うか?

本屋さんに行くと、英語関係の本がたくさん並んでいます。どの教材がいいか迷ってしまうほどです。英語力が停滞しているときほど新しい教材が欲しくなりますが、まずは手持ちの教材を完璧にすることをおすすめします。

私は、TOEICの公式問題集、リーディング対策の問題集、リスニング対策の問題集をそれぞれ1冊と、目標点数に応じた単語帳を2~3冊持っていました。

単語帳の使い方としては、毎日10~20単語ずつ(1週間70~100単語)を音読して例文を書き写していました。当然そんなに一気には覚えられず翌日には半分くらい忘れてしまうのですが、前日に覚えた単語の復習+今日新しく覚える単語を繰り返すようにしていました。

リスニング、リーディングは本のやり方通りにすすめることが基本ですが、交互に取り組むことを心がけていました。

勉強時間はどれくらい必要か?

TOEICの点数の向上と勉強時間は比例すると感じます。400点から860点に上げるには合計で1500~2000時間くらい勉強したと思います。

もちろん、効率が良い人はもっと短時間で達成することもできると思いますし、元の点数がさらに低い人にとってはもっと時間を要するかもしれません。

それでも共通して言えるアドバイスがあります。それは、「週末に1時間勉強するよりも毎日10分勉強した方が効果がある」ということです。理想は毎日30~60分時間を割けたら良いと思います。まとめた時間でなくても問題ありません。通勤の行き15分と帰り15分でも合計で30分です。

ただし、単語帳を眺めてなんとなく勉強した気になったり、リスニングCDを聞き流ししたりしていてもあまり意味がありません。勉強したつもりの30分より、集中して10分の方が効果は高いです。毎日必ず英語に触れる時間を作ることが大切です。

オンライン英会話も効果的!

TOEICにはリスニングとリーディングの項目しかありませんが、実はスピーキングが向上すれば相乗効果があります。

私がオンライン英会話を使っていたのはTOEIC700点前後の頃で、たった3か月でしたが他の勉強と同時進行で860点達成に大いに役立ったと感じています。英会話の先生はフィリピン人の先生や東ヨーロッパ等の非英語ネイティブの先生のみでしたが、絶大な効果がありました。

600点以下の方には、まずはテキストを使用した独学でベースづくりをした方が効率的ですが、時間に余裕があるのであれば普段の独学+オンライン英会話のセットもおすすめです。日本語が話せる先生もいるので、心配することはありません。

ただし、オンライン英会話を使用するときは「フリートークは避ける」ことをおすすめします。英語力がついてきて、会話の主導権を自分で握ることができれば問題ありませんが、英語が話せないうちは先生ばかりが英語を話してしまい、自分が聞き役に回りがちです。

テキストの音読を聞いてもらって発音をチェックしたり、単語帳を使って自分で作った例文をチェックしてもらったり、自分が英語を使う時間にすることが大切です。

海外留学について

私自身、大学生の頃に短期留学を経験しました。始めのTOEICの点数は400点で、半年間の留学で200点上がり、特にリスニング力の向上につながりましたし、貴重な経験をしたとは感じています。毎日英語に触れる環境づくりにはこれ以上ない環境だと思います。

しかし、実際にTOEICの点数が伸びて英語力がついたのは留学後の独学の方でした。TOEIC860点までは留学は必要ないです。費用面や時間面(仕事がある、学校がある等)で留学をあきらめている方でも、日本で十分勉強できることを強調したいです。

時には息抜きも必要

テキストを使用しながら机に向かっての勉強や、TOEICのリスニングの内容ばかりでは退屈でモチベーション維持が大変になるときもでてきます。

そんなときは、海外のドラマがおすすめです。英語字幕を付けながら視聴して、分からない単語はすぐにメモを取っておきましょう。TOEIC対策ではないので点数向上の目的としては少々回り道にはなりますが、英語力向上にはとても役に立ちます。

私の場合、リスニング力が向上したのは海外ドラマのおかげだと感じています。色んな話し方の人がいたり、カジュアルな表現があったり、海外のユーモアはTOEICのテキストからは学ぶことが出来ません。

映画よりもドラマをお勧めするのは、セリフの多さが理由です。映画は、2時間前後の間に会話がないシーンもたくさんあります。それなのに「2時間勉強したつもり」になりがちです。たまに観るのはもちろん良いですが、効率的に楽しみながら勉強するのであればドラマの方がおすすめです。

まとめ

TOEICの勉強には、ある程度の「TOEICテクニック」が必要です。しかし、それ以上にやはり英語力がためされるテストであるため、一夜漬けでは当然高得点は難しいです。大変ですが、毎日の英語学習を習慣化して、3か月ごとの目標を一つずつクリアしていけば独学だけで860点に達することは十分可能です。

留学をすれば英語が話せるようになるという幻想を見てしまいがちですが、子供でもない限り留学先でも勉強が必要になることは確実です。少しずつでも単語を覚えていけば、気づいたら膨大な量の単語が分かるようになります。

私自身TOEIC400点から860点になるまでたくさん勉強しましたが、もともと英語のセンスがあったわけでもありません。どんな方でも頑張り次第で達成できる点数だと思いますので、あきらめずに頑張ってください。