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英語を使う仕事として身近なものと言えば、英語教員がその一つですね。

今回のキャリア・レポートでは、そんな英語教員についてご紹介します!

英語教員に限らず、通信制学校や教員に興味がある方にも役立つ内容です!

キャリア概要

学生時代から英語に興味があり、友達に教え方がうまいと言われ嬉しかったため、学校の先生になりたいと思っていました。

大学卒業後はリゾートホテルで4年勤務した後、カナダへ1年ほど留学して、通信制高校の英語教員として3年勤務しました。

通信制高等学校に勤務しようと思った理由

昔から学校の先生が好きで、小学校時代は学習係としてクラスメイトの宿題の丸付けをしていました。その時に先生気分を味わって楽しかったのが、学校の先生になりたいというきっかけの1つかもしれません。小学校から中学校までは進研ゼミで学習しており、赤ペン先生の仕事にも憧れがありました。その結果、将来は学校の先生になりたいと中学校時代から思うようになり、科目は国語か英語かなとぼんやり思っていました。

中学校時代、当時人気があったBack Street Boysの歌を何度も繰り返し聞いたことで洋楽に興味を持ったことや、当時の英語の先生の教え方が好きだったことから、だんだん英語教員になってみたいと思い始めた記憶があります。高校時代は洋楽がますます好きになり、友達に勉強の教え方がうまいと言われ嬉しかった私は、絶対に教員になろうと思いました。

教育実習での衝撃

大学は英語専攻で教員免許を取ろうと決め、無事に志望校に入学することができました。大学での授業はどれも興味深く、英語での授業もありましたが、日本語での授業もあり、自ら英語を話す機会はほぼありませんでした。

大学4年生の時に、母校の中学校に教育実習へ行き、3週間お世話になりました。授業を見学している際に、ビンゴゲームなどの楽しい時間にも関わらず、参加しようとしない学生がいることに衝撃を覚えました。学生は皆、ゲームなら喜んで参加するものと思っていたからです。

その授業を見てからは、実際に自分が授業をするのが怖くなり、準備も大変でした。本番の授業では先生方が複数名見学している中、頭が真っ白になり、どうやって終わったのかあまり記憶がありません。

ホームルームを受け持ったクラスの学生たちはとても人懐っこく、楽しい時間を過ごすことができたのですが、同時に実際に教員になったら授業をする自信がないと不安になりました。

今まで教員になるとしか思っていなかったのですが、英語を話すこともできない英語専攻の自分が、何を教えられるのだろうと悩むようになりました。そこで、社会経験を積みながら英語が使えそうなホテルで精神力と英語力を鍛えてみたいと思い、一旦は別な道へと進むことを決めたのです。

ホテル勤務やカナダ留学を経て教員へ

リゾートホテルでフロントの仕事をしている間も、英語教員になってみたいと思う気持ちが消えることはありませんでした。ですが、大学時代に比べると英語を使う機会が多くなったとは言え、まだ英語に自信がなかったため、カナダ留学へ行くことにしました。

1年ほどのカナダ留学から帰国した後は、公立高校や私立高校、塾など、とにかく英語が教えられそうな学校や企業に履歴書を出しました。いくつか内定を頂いた中で、一番気になったのが通信制高校でした。

毎月違うテーマの特別活動の内容が魅力的だったことや、授業が毎日ではないため、初心者の私でも無理なくできるのではないかと感じたため、最終的に通信制高校で働くことを決めました。

仕事内容について

通信制高校に勤務した初日は、研修とテスト勉強が仕事でした。100個くらいの項目が質疑応答形式で書かれた紙を渡され、最初の3日間くらいは、ひたすらその用紙に書かれた学則や規則、通信制高校に関する法律などをとにかく頭に入れることに集中していました。

テストに合格しないと電話にでてはいけなかったため、合格した時はほっとしました。しかし、その後の電話対応中は先輩が一語一句、間違った対応をしていないか観察し勉強していたので、緊張する日は続きました。

通信制高校ということで毎日授業がないため、仕事も楽だと思う方もいるかもしれません。ですが実際にはやるべき仕事はたくさんありました。学生から送られてきた提出物の添削、スクーリングの案内の発送、副担任挨拶の電話がけ、提出物の確認、スクーリング参加の有無確認などです。

私は教務部と進路部に配属されていたため、学生証作り、指導要録の作成、ガイダンス資料の発送、進路室の資料整理、専門学校の広報の方が来られた際の対応などもありました。

1日のスケジュール

通信制高校の教員の1日(スクーリング以外の日)

8:30 出勤及び全体ミーティング

職員室で各自の席につき、全体で共有すべき当日のスケジュールや来客、学生対応、イベント等の確認をします。その後、担任、副担任同士でその日にすべき仕事内容の共有をします。

8:40 各部署でミーティング

教務部、進路部に所属していたため、その部署内での当日の仕事内容の分担、確認をします。

9:00~12:00 デスクワーク

ミーティングで確認したクラス、教務、進路などの仕事をします。

クラスの仕事は主に電話がけ、添削物の提出状況の確認、来校した学生のリポート指導など、教務の仕事は学生証作り、指導要録の作成、ガイダンス資料の発送、スクーリングに使う資料のコピーなどです。進路部の仕事は毎日ではなく、交代で進路ブログの掲載、資料の整理、専門学校の広報の方が来られた際の対応などをします。

その他に、英語で受け持つ科目の提出物の添削、入学願書の入力及び確認、県内の中学、高校への広報活動などもあります。

12:00〜13:00 昼食休憩

交代で時間をずらして休憩します。持参したお弁当を休憩室で食べるか、外食します。勤務初日は、上司と先輩方何名かでご飯を食べに行きました。

13:00~17:30 デスクワーク

午前の仕事の続きをします。

17:30 退勤

勤務終了間際に電話でのお問合せがあったり、スクーリング前だと準備をしたりで残業になることもありますが、それ以外はほぼ定時で帰ります。

通信制高校の教員の1日(スクーリングの日)

7:30 出勤及び全体ミーティング

スクーリング初日は、各クラスのバスの乗客リストの人数の最終確認をします。スクーリング2日目以降は、注意すべき学生の対応や問題の共有をします。

7:55 宿舎の部屋から追い出し

スクーリング2日目以降は、宿泊している学生の部屋を1部屋ずつ見回り、ホームルーム教室へ行くように声かけします。

8:05 各クラスでホームルーム

担任、副担任は各クラスに入り、当日の時間割の確認などをします。ホームルームは15分間で、各担任のカラーがでる時間であり、何をしてもいいことになっています。

8:30~12:00 授業、生徒対応など

授業や、リポート指導、生徒対応をします。

12:00〜13:00 昼食休憩

スクーリング中は、時間を見つけて各自昼食をとります。カップラーメンを食べている途中に生徒対応に入り、戻ってきたらラーメンの麺がすっかりのびきっているなんてこともあります。

13:00~18:00 授業、生徒対応など

授業や、リポート指導、生徒対応をします。

18:00~ 夕食休憩

各自、時間を見つけて夕食をとります。だいたい、コンビニで買った物を食べている先生が多いです。

19:00~22:00 授業、生徒対応など

授業や、リポート指導、生徒対応をします。

23:00~23:30 就寝準備

シャワー室に誰もいないか確認後施錠、各教室の施錠をして、宿舎の各部屋の人数がそろっていたら消灯します。

23:30 退勤か夜勤

日中連続して勤務している先生は、退勤します。日中休んでいた先生はこの時間に出勤し、宿舎の見回りなどをして、落ち着いたら仮眠します。

翌7:00 起床

夜勤で仮眠をとっていた先生が朝の放送、音楽をかけた後、宿舎の各部屋に行き、部屋の窓を開け、学生を起こします。

年収やキャリアデザイン・働き方・初任給について

学校での1年目の年収は約180万円です。初任給は中途採用で、15万円でした。2年目以降は担任業務を任されることになり、1か月の給料は20万円になりました。2年目以降の年収は約280万円でボーナスは、夏・冬ともに1ヶ月分で、約40万円でした。

キャリアデザインとしては、このまま管理職コースへ進むか、転職するのが一般的のようです。一度退職された後も、非常勤講師として戻ってくる方が複数名いました。

働き方としては、スクーリングがない時は土日祝日休みで8:30~17:30勤務です。スクーリングがある時は1週間から10日間ほど連続で出勤になり、その間は丸一日の休みはありません。朝7時から夜23時までの間に数時間の休憩があり、交代で夜勤に入るため体力が必要になります。

子育てをしながら働いている方も複数名いますが、スクーリング中は学校中心の生活になり、夜勤で寝泊まりすることもあるため。保育園の送迎など子供の面倒を見るには家族の協力が大前提になります。

課題としては、夜勤あけで授業をしなければならない時など、睡眠不足な日が数日間続くことです。夜勤専門の人を雇うなどして、先生方の負担をなるべく減らす工夫が必要かと感じました。

担任になると、科目の授業だけではなく、クラスの学生一人一人に合った卒業プランを立てる必要があります。時間割の作成ミスや未提出のリポートがあると、卒業が1年遅れてしまうことがあり、非常に責任の重い仕事になります。

通信制高校の今後の動向など

大手の通信制高校は、一般通信コース以外にも、高校卒業に加えてマンガやデザイン、声優やダンスなど専門分野を学べるコースもあります。

通信制の高校は増加傾向にあるため、立地がいい場所にある大手の学校と比べてどのように差別化した対応ができるかが課題だと思います。

退職した後に見たホームページは、今まで以上に見やすくなっており、以前は実施していなかった県内の在学生向けの学習会実施などにも力を入れているようです。また、SNSを利用し、在校生の活躍の紹介や、校内でのスクーリング中の動画や近況を頻繁にアップしていることも学校の雰囲気が伝わりやすく良い点だと感じました。

英語の習得について

大学時代は英語専攻で、4年間勉強しました。教授は外国人もいれば、日本人もおり、英語専攻だからといって、英語で会話をする機会はほとんどありませんでした。そのため、ホテルに就職後、海外から来るお客様への対応で徐々に英語を使い始めました。

ホテルを退職後は、1年ほどカナダの語学学校で英語を勉強しました。最初の3か月頃はESLのクラスに入り、文法、リスニング、会話の授業を受けていました。その後、スピーキングに力を入れたコースを受講し、TESOLという英語教授法の幼児向け、中学生向けのコースを勉強しました。

語学学校にはアジアの学生が多く、日本人以外では、韓国人、中国人、サウジアラビア人、メキシコ人、ブラジル人などがいました。学生の約半数は日本人だったように思います。なるべく日本人以外の人と話すようにし、日常会話はわりとスムーズに話せるようになったと思います。

まとめ

私はホテル業から転職し、以前から憧れていた教員として3年間働きました。通信制高校だから、公立や私立の学校よりもゆったり仕事ができるかもしれないという思いは、非常に甘かったと感じています。

スクーリング中は学生と衝突することや、生徒指導がうまくいかなかったり、授業も思い通りにいかなかったりすることがたくさんありました。また、担任になると非常に責任が重く、自分のミスで保護者からお叱りをうけ、落ち込んだりすることもたくさんありました。

しかし、教員になって良かったと思う瞬間は卒業式です。不登校で悩んでいた子や、やんちゃすぎて真面目に学校に通えなかった学生ほど、卒業できた時は涙がでるほど嬉しいです。

英語を毎日使う仕事ではないため、英語を使ってばりばり仕事をしたいという人には物足りないかもしれませんが、学生と向き合って卒業までのサポートを全力でしたい方には、本当に向いている仕事だと思います。