この「ことわざ」、「英語」で何と言う?シリーズ、今回は、「木・竹」のつく「ことわざ」を英語に翻訳してみました。

木とは、植物の一種で、高木と低木の総称です。木は建築材や家具や楽器など様々な日用品の材料として使用されるほか、薪として燃やすことで暖を取るなど、人間の生活に欠かせないものであるほか、果実がなる木は食用としても重宝されます。

つづいて、竹は、イネ目イネ科タケ亜科のうち、木本(木)のように茎が木質化する種の総称です。乾燥させた竹は強靭かつ細工が簡単なため、釣り竿や和弓などその弾性を活かして加工されます。お正月に欠かせない門松は、3本の竹を松で囲み、荒縄で締めくくった縁起物です。

今回は、そんな「木・竹」のつく「ことわざ」を今回は4つ選んで英語に訳しました。

1.独活の大木(うどのたいぼく)

「独活の大木」とは、体ばかりが大きくて、何の役にも立たないことを意味する「ことわざ」です。植物の一種である「独活(うど)」の茎は、すぐ大きくなるにも関わらず、弱くて役に立たないことから例えられたそうです。

英語では
「Great trees are good for nothing but shade.」
と翻訳することができます。

”nothing but~”で「ただの~だけ、単なる~」という意味になり、直訳すると「大木は日陰を利用できること以外何の役にも立たない」と訳すことができます。

2.木に竹をつぐ

「木に竹をつぐ」は、筋道の通っていない、前後のつり合いのわるいものを意味する「ことわざ」です。不条理や不調和を意味しています。

英語では
「To mix water with fire.」
と翻訳することができます。

直訳で「水と火を一つにする」という意味です。

3.老い木に花咲く

「老い木に花咲く」は、一度衰えたものが再び栄えることを意味する「ことわざ」です。「埋もれ木に花」という「ことわざ」と同じ意味でつかわれます。

英語では
「Flowers bloom on old trees.」
と翻訳することができます。

”bloom”は「(観賞用の)花、花ざかり、開花」の意味で、ここでは動詞の「(花が)咲く」の意味でつかわれます。

4.破竹の勢い

「破竹の勢い」は、猛烈な勢いを意味する「ことわざ」です。竹は一節割るとその勢いで残りも割れやすくなることに例えられています。

英語では
「He is ready to leap over nine hedges.」
と翻訳することができます。

直訳すると「九つもの生け垣をも飛び越えんとする勢い」の意味です。

”hedge”とは「垣根、生垣」の意味で、”leap”は「飛ぶ、はねる、ジャンプする」の意味です。”be ready to ~”で「~する準備ができている」という意味なので、直訳すると「生垣を飛び越える準備が出来ている」です。

まとめ

今回は、「木・竹」のつく言葉にまつわる「ことわざ」をまとめてみました。

木や竹の成長に例えた「ことわざ」や性質に例えた「ことわざ」がありましたね。英語の学習は「破竹の勢い」とまではいかずとも、1つ1つをしっかりと吸収していきましょう!

今後も様々な「ことわざ」や「名言」を翻訳していきますので、お楽しみに!