この「ことわざ」、「英語」で何と言う?シリーズ、今回は、「酒・盃」のつく「ことわざ」を英語に翻訳してみました。

アルコールの一種であるエタノールが含まれる飲料のことを「酒」といいます。酒は古くから向精神薬として存在し、その歴史は古く有史以前から作られていたと言われています。

酒にはストレス解消や疲労回復などの効果があるといわれている反面、アルコール依存症や生活習慣病など病気への影響もあるとされているため、法律で規制している国がほとんどです。なかにはイスラム教のように宗教上、飲酒を禁止しているところもあります。

そんな「酒・盃」のつく「ことわざ」を今回は3つ選んで英語に訳しました。

1.酒が酒を飲む

「酒が酒を飲む」は、お酒は飲んで酔えば酔うほどさらに飲んでしまうという意味の「ことわざ」です。酒の飲み始めは自制心がありますが、飲み続けるほどに自制心をなくし、ガブガブと飲んでしまうことも……。お酒の飲み過ぎには気をつけたいものですね。

英語では
「Alcohol make me drink alcohol.」
と翻訳することができます。

”A make B ~”で、「AがBに~させる」という使役の形になります。ここでは直訳で「酒が酒を飲ませる」という意味です。

2.酒は百毒の長

「酒は百毒の長」は、酒は飲みすぎると健康に害を及ぼし、あらゆる病気の元になるという意味の「ことわざ」です。

英語では
「Alcohol is the most harmful poison.」
と翻訳することができます。

”harmful”は形容詞で「有害な、害になる」という意味です。

また、英語には似た意味を持つ「ことわざ」に
「Good wine engenders(makes) good blood.」
というのががあります。

この「ことわざ」は直訳すると「いい葡萄酒はいい血を作る」という意味で、”engender”は、生み出す、醸し出すといった意味です。

また、「酒は百毒の長」と反対の意味を持つ「酒は百薬の長」という「ことわざ」があります。

この「ことわざ」は、適量の酒は良薬よりも効果があるという意味があります。適量ならば良薬になり、過ぎれば毒になる。なんにせよお酒の飲み過ぎには注意が必要ですね!

英語では
「Alcohol is the most effective medicine.」
と翻訳することができます。

3.盃に推参なし(さかずきにすいさんなし)

「盃に推参なし」は、酒の席で酒を進めるのに身分の上下は関係ないという意味の「ことわざ」です。お酒の席では身分も関係なく、無礼講で楽しもうという意味ですね。

英語では
「There is no difference of status in drinking party.」
と翻訳することができます。

酒席にあたる“drinking party”は、いわゆる”飲み会”という意味です。

まとめ

今回は、「酒・盃」のつく言葉にまつわる「ことわざ」をまとめてみました。

ビールやワイン、日本酒、焼酎、泡盛……美味しいお酒はこの世にたくさんあります。ですが、お酒の飲み過ぎには気をつけようという教訓が込められた「ことわざ」に習い、良薬になる範囲で楽しみたいものですね!

今後も様々な「ことわざ」や「名言」を翻訳していきますので、お楽しみに!