この「ことわざ」、「英語」で何と言う?シリーズ、今回は、「雨・晴れなど天気」のつく「ことわざ」を英語に翻訳してみました。

天気は、ある場所における、大気の状態です。雨は英語で”rain”、晴れは”fine””clear weather”、曇りは”cloudy weather”といいます。天気は、大気の状態によって日が差していれば「晴れ」、空から水滴が降ってくれば「雨」、日が隠れていれば「曇り」、雨が固まり結晶となれば「雪」と大きく分類されます。

そんな「雨・晴れなど天気」のつく「ことわざ」を今回は4つ選んで英語に訳しました。

1.雨降って地固まる

雨が降った後は、地面が雨を吸収してかえって地面が固くなるといいます。「雨降って地固まる」は、悪いと思ったことでも、いざ終えてみると、かえって良い結果になることを意味する「ことわざ」です。

英語では
「After the rain, the ground solidifies.」
と翻訳することができます。

”Solidifies”の原型は”solidify”で「固まる、凝固する」という意味です。

また、英語では「雨の後には晴れが来る」という意味の「ことわざ」があり
「After rain comes fair weather.」
と翻訳することができます。

”fair weather”は晴天のことです。

2.雨後の筍(うごのたけのこ)

2.雨後の筍(うごのたけのこ)

「雨後の筍」は、同じような物事が次々と起こることを意味する「ことわざ」です。雨が降った後は、筍の発育が良くなり、次々と生えてきたといいます。成長の速さの例えとして用いられることがありますが、誤りですので注意しましょう。

英語では
「Bamboo shoots after the rain」
と訳すことができます。

”bamboo shoot”とは「たけのこ」のことです。

また、英語では
「They are springing up like mushrooms after the rain.」
とも訳することができます。

”spring up”は「跳ねる、生える」という動詞です。

3.雨が降ろうが槍が降ろうが

「雨が降ろうが槍が降ろうが」は、読んで字のごとく、雨が降ろうとも槍が降ろうとも、どんな悪天候でも行くという意味の「ことわざ」です。どんな困難があろうとも立ち向かう場合に用いられます。

英語では
「If it rains or spears fall」
と訳すことができます。

”spear” は「槍」のことです。

また、直訳すると「たとえ何があろうと」という意味の
「No matter what happens,」
と訳すこともできます。

4.雨晴れて笠を忘る

4.雨晴れて笠を忘る

雨が上がり、晴れると傘が不要になりますよね。そんなとき、雨が降っていた時は手放せなかった傘が、晴れたとたんに厄介な存在になってしまいませんか?

「雨晴れて笠を忘る」は、困っていた時に受けた恩を時が過ぎると忘れてしまうという意味の「ことわざ」です。人間の身勝手さを表しています。ここでの「笠」は「傘」と同じ意味です。

「のど元過ぎれば熱さ忘れる」「苦しいときの神頼み」も同じ意味を持つ「ことわざ」です。

英語では
「Danger past, God forgotten.」
と訳すことができます。

直訳すると「危険が過ぎると、神は忘れられる」という意味です。

まとめ

今回は、「雨・晴れなど天気」のつく言葉にまつわる「ことわざ」をまとめてみました。

天気の移り変わりを人の心や行いに例えた「ことわざ」ばかりでしたね。なかでも、「雨晴れて笠を忘る」となってしまわないように、常に謙虚な心を持ち続けたいものです。そうすることで、常に晴れの日のような清々しい気持ちで毎日を過ごすことができそうです!

今回ご紹介した英語の「ことわざ」が、あなたの役に立つ日がくれば幸いです。今後も様々な「ことわざ」や「名言」を翻訳していきますので、お楽しみに!