英語を学習している人は、オリンピックをテレビで観戦していると、専門用語を英語でどのように言うのか興味を持つこともあるのではないでしょうか。昔から日本でも人気が高い水泳競技にも、さまざまな英語の専門用語があります。オリンピックに限らず、水泳のことを英語で話す時にも知っていれば便利な英単語ですが、ここでは、こうしたオリンピックの水泳競技に関する英語の専門用語について、詳しく紹介したいと思います。

競泳の自由形は英語でどのように言うのか?

オリンピックの水泳のことを英語で話したい時に、まず知っておいた方が良いのは、水泳の競技名に関する英単語です。オリンピックでは水泳だけでもさまざまな種目が開催されていますが、その一つ一つに独自の英単語があります。オリンピックの水泳競技の中でも特に多くの人に注目されている50m自由形は、英語で「50 meter freestyle」と言います。さまざまな英会話にも使用しやすい英単語です。

Aさん
He won the gold medal in the 50 meter freestyle swimming race at the Olympic Games.
訳)彼はオリンピックの競泳50m自由形で金メダルを獲得した

この場合に気をつけなければいけないのは「freestyle swimming race」という単語を使用しなければいけないことです。「the 50 meter freestyle race」だけだと、何の競技の50mレースなのか相手に伝わらないことがあるので、しっかりと競泳の50m自由形であることを、説明した方が良いでしょう。オリンピックの競泳自由形は50mの種目の他にも、100m・200m・400mの各種目がありますが、いずれも「50 meter freestyle swimming race」の50の部分を任意の数字に置き換えるだけで簡単に英単語が作れます。

競泳の背泳ぎは英語でどのように言うのか?

自由形以外の種目にも、それぞれ固有の英単語があります。独特の泳ぎ方で人気があるのは背泳ぎの競技ですが、背泳ぎを英単語で表現すると「backstroke」になります。

Aさん
He swam 100m in the backstroke.
訳)彼は背泳ぎで100m泳いだ

「swam」は「swim」の過去形の英単語です。オリンピックでは、100m背泳ぎと200m背泳ぎの2種目が各大会で開催されていますが、これらの競技を英単語で表現すると「100(200) meter backstroke」となります。

Aさん
She competed in the Olympic 200 meter backstroke.
訳)彼女はオリンピックの競泳平泳ぎ200メートルに出場した

競技の場合には「participate in」よりも「competed in」の方がわかりやすいです。

競泳の平泳ぎは英語でどのように言うのか?

オリンピックの競泳平泳ぎも、メダルを獲得することが多いので日本人には人気がある種目です。平泳ぎを英単語で表現すると「Breaststroke」となりますが、これは胸の前で手を大きく動かす泳ぎ方に由来しています。オリンピックでは背泳ぎと同様に100mと200mの競技がそれぞれ開催されていて、英語で表現すると「100(200)m Breaststroke」となります。

Aさん
He finished 6th in the 200 meter breaststroke at the Olympic.
訳)彼はオリンピックの平泳ぎ200メートルで6位に入賞した

6位入賞という日本語は「finish」という動詞を使用した方が自然な英文になります。

競泳のバタフライは英語でどのように言うのか?

オリンピックの競泳種目の中でも、ダイナミックな動きで迫力があるのがバタフライです。蝶々が羽を広げて飛ぶ姿に似ていることから名前がつけられていますが、バタフライは英語でも「butterfly」と言います。オリンピックで開催されているバタフライの競技は100mと200mの2種目で、200mのバタフライは非常にスタミナが必要な競技です。

Aさん
He unfortunately ended up in the silver medal in the 100 meter butterfly at the Olympic.
訳)彼女はオリンピックのバタフライ100メートルで、惜しくも銀メダルに終わった

この場合には、「惜しくも」という表現を英語で表す場合には「unfortunately」という単語を使用することができ、「終わった」という表現には「end up」を使えます。

競泳の個人メドレーは英語で何と言うのか?

個人メドレーはレース全体の距離を4分の1ずつ別の泳ぎ方で泳ぐ競技で、一つの泳ぎ方が優れているだけでは不十分であり、全ての泳ぎ方で速く泳ぐことができる高い能力が必要な競技です。単独の種目としてもおこなわれている各種目の泳ぎ方を順番におこなっていくルールですが、バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・自由形という順番でおこなわれます。自由形はどのような泳ぎ方をしても良いのですが、一番速度を出しやすいクロールで泳ぐのが一般的です。クロールを英単語で表現すると「crawl」となります。

Aさん
He swam 100 meters in the crawl.
訳)彼はクロールで100メートル泳いだ

オリンピックの個人メドレー種目は英語で「individual medley」という表現になり、200mの場合には「200m individual medley」と言います。オリンピックではその他に400mの個人メドレー競技も開催されていますが、上記の200mを400mに置きかえるだけで英単語が作れます。

Aさん
He swam the last 100 meters as fast as he could in the crawl.
訳)彼は最後の100メートルを、クロールで全力で泳いだ
「全力で」という日本語を「as fast as he could」という英文で置き換えているのがポイントです。

競泳の自由形リレーを英語で何と言うのか?

オリンピックの競泳種目には、個人種目の他に各種の団体種目もあります。チームのメンバーが協力して勝利を目指すところが、日本人にも人気がある理由です。オリンピックで開催されているのは種類のリレー競技で、全ての競技は4人の選手が参加して交互にレースに参加します。リレー競技のうち2つが自由形の種目になっていて、各参加者は自分の好きな泳ぎ方で泳ぐことができます。自由形リレーのことを英語で表現すると「freestyle relay」となり、4×100m自由形リレーの場合には、「4×100 meter freestyle relay」という英単語が使用されています。自由形リレーには一人あたり200メートル泳ぐタイプの種目もありますが、こちらの種目を英語で表すと「4×200 meter freestyle relay」になります。

Aさん
She participated in a 4x100m freestyle relay as one of the members.
訳)彼女はメンバーの一人として、4x100m自由形リレーに参加した

重要なポイントは「メンバーの一人として」という日本語を「as one of」を使用して表現することです。「member」ではなく「members」にすることも注意しておいた方が良いポイントです。

その他の種目を英語で何と言うのか?

オリンピックでは自由形の他に、メドレー形式のリレー競技も開催されています。これは、4人の参加者が順番に違う泳ぎ方で泳ぐ競技で、背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ・自由形という順番でレースをおこないます。オリンピックでおこなわれているメドレーリレーは1人あたり100mの種目だけで、英語にすると「4 × 100 meter medley relay」になります。競泳では上記の各種目の他にオープンウォータースイミング10kmという種目も開催されていますが、これは海や湖などを会場として使用する、競泳では唯一の長距離種目です。北京オリンピックから正式種目としておこなわれるようになりました。英語でも「open water swimming」という英単語が使用されていますが、「marathon」という単語が使用される場合もあります。

知っておくと役立つその他の水泳競技に関する英単語

オリンピックの競泳のことを英語で話したい場合には、その他の専門用語も一緒に覚えておいた方が、会話がしやすくなります。スポーツ選手のことは一般的に「athlete」と言いますが、競泳の選手の場合には、「swimmer」という英単語が使用されることも多いです。オリンピックではコーチや監督なども、選手と一緒に参加することが多いですが、競泳のコーチを英語で表現すると「swimming coach」となります。競泳の監督も英語では「swimming coach」という単語が使用されることが多いですが、コーチと区別したい場合には「swimming supervision」という英単語を使用する方法もあります。

英単語を覚えれば会話でも話せるオリンピック競泳の話題

オリンピックの水泳競技のことを英語で話すために必要な英単語などについて紹介してきましたが、平泳ぎや背泳ぎは単語を知っていないと会話の話題にできないことも多いために、しっかりと覚えておいた方が良いでしょう。オリンピックの競泳種目に関する英単語を一通り覚えて、外国の人と英会話で水泳の話題を楽しんでみてはいかがでしょうか。