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私たちの住む日本には、各月ごとに色々な行事があります。古来より伝わる行事もあれば、欧米諸国から輸入された行事も多くなりました。

今日は、11月の欧米諸国の代表的な行事について紹介します。欧米諸国の晩秋には、どんな行事があり、どのように過ごしているのか覗いてみましょう。

11月1日・2日 諸聖人の日・死者の日(キリスト教文化圏)

カトリック教の11月1日は、全ての聖人と殉職者を記念する「諸聖人の日」、その翌日の11月2日が全ての霊に祈りをささげる「死者の日」とされています。

諸聖人の日は、カトリック教の祝日として定められています。ちなみに、諸聖人の日の前日10月31日は、” Hallow Eve”と呼ばれ、古来より精霊たちを祭る夜となっていました。後にヨーロッパからの移民がアメリカに持ち込んだHallow Eveの風習は、現在のHalloweenとして残りました。

キリスト教では、生きている間に背負った罪がある魂は、罪の清めを受けないと天国には行けません。罪の清めの為には煉獄で清めの苦しみを受けなければいけませんが、生きている人間の祈りとミサが、煉獄の苦しみの時間を短くすると考えられています。この煉獄の苦しみを短くするために、罪のある魂も含め全ての魂のために祈る日が死者の日です。

死者の日は、万霊節とも呼ばれ家族全員でお墓参りに行きます。キリスト教文化におけるお盆と考えても良いかもしれませんね。

11月11日 退役軍人の日(アメリカ)

元々は「第一次世界大戦の休戦条約の締結記念日」です。「ベテランズ・デー」とも呼ばれます。アメリカ合衆国が定めている祝日ですが、後述のサンクスギビングなどが近い為、休みを取らない企業や学校も多くなっています。

11月第三木曜日 ボジョレーヌーヴォ解禁(フランスから全世界)

世界的にも有名なフランスが誇るワイン「ボジョレーヌーヴォ」 解禁日は毎年11月の第三木曜日と定められています。ボジョレーヌーヴォの解禁日が制定されたのは、早出しによる品質の低下を防ぐ為です。毎年その年のボジョレーの味や特徴の紹介とともに解禁されます。

元々は11月15日が解禁日と定められていたのですが、この日が土日の場合欧州のマーケットが休みになってしまいます。ですので、後に第三木曜日となりました。

11月第三週末 栄光の三日間(フランス)

「栄光の三日間」とは、フランス・ブルゴーニュ地方最大のワインのお祭りです。ブルゴーニュ地方にある都市「ボーヌ」は、ブルゴーニュワイン作りにかかせないブドウ畑や気候を持つ、ブルゴーニュワインの首都と呼ばれています。ボーヌのいたる所にワイン屋さんが広がり、ワインの歴史や造詣を知る事ができるワイン博物館「シャトー・クロ・ド・ヴージョ」もあります。

ボーヌを中心に毎年11月の第三週末に開かれる栄光の三日間では、ブルゴーニュワインの解禁と共にワインを思い切り楽しめるイベントやお祭りが各地で開かれます。例えば、2016年は11月14日(土)~16日(月)の三日間で「栄光の三日間」が開催されましたが、14日は「ブルゴーニュ利き酒騎士団」による入団式と晩餐会がシャトー・クロ・ド・ヴージョで行われるのと同時にお祭りが開幕。15日はボーヌの施療院であるオスピス・ド・ボーヌでワインの競売会が行われました。世界各国からワインの買い付けの為の商人が集まり、その年のブルゴーニュワインの値段を決めます。16日にはボーヌ南のムルソーで収穫を祝う大晩餐会及び文学賞の決定が行われ、お祭りが閉幕しました。

町中にワインの試飲会や郷土料理が楽しめる屋台が広がり、毎年大盛況のお祭りとなっています。

11月第四木曜 サンクスギビング(アメリカ)

「サンクスギビング」とは、アメリカとカナダで行われる感謝祭です。カナダは10月第二月曜日に、アメリカでは11月第四木曜日に行われます。

サンクスギビングは、イギリスからアメリカに渡ったピューリタン移民「ピルグリム・ファーザーズ」が、神へ収穫の恵みを感謝し、原住民たちを呼んで共にご馳走を食べたことが始まりとされています。

元々神へ恵みを感謝する行事としてスタートしましたが、現在のサンクスギビングは国民の祝日として、たくさんの親族や友人が集まって大規模な食事会を楽しむ行事となっています。メインディッシュとして大きな七面鳥の丸焼きが振舞われる事から”Turkey Day”とも呼ばれています。

また、第四木曜日である事から翌日の金曜日が” Black Friday“にあたります。アメリカのBlack Fridayは、多くの企業が休みになる事に加え、12月24日のクリスマスまであと1か月の位置にあるので、アメリカではサンクスギビング前後からセールを始めるなど、クリスマス商戦をスタートさせるデパートが多くなっています。

11月下旬~ クリスマスマーケット(欧州各国、発祥はドイツ)

欧州諸国の市場にて、アドベントの期間に開催されるのが「クリスマスマーケット」です。11月下旬のアドベント初日からクリスマス当日までの間、ドイツやオーストリア、フランスなどの市場にて、期間限定で開かれる市場となっています。

色とりどりにライトアップされたクリスマスマーケットは、市場や広場の中心に仮設のクリスマスタワーが飾られ、その周りを温かい飲み物や郷土料理が楽しめる屋台が広がります。またマーケットによっては、観覧車やメリーゴーランドが設置される事も。

クリスマスマーケットは、ドイツが発祥とされています。ドイツでは、ヴァイナハツ・マルクト” Weihnachtsmarkt”と呼ばれています。Weihnachts=クリスマスのmarkt=マーケット、という意味です。今ではドイツだけでなく欧州各国、そして世界中にも広がり、日本でも11月下旬からクリスマスマーケットを開催する広場も増えてきました。

まとめ

いかがでしたか? 実りの多い11月は、ワインや収穫に関する行事、そして1か月後に迫っているクリスマスにも関連した行事が多い事が分かりました。クリスマスマーケットのように日本でも楽しめるイベントもたくさんありますので、ぜひ11月の行事を楽しんでみましょう。