キリンは英語でgiraffeと書きます。この単語を日本人が普通に発音してみると、ほとんど外国人に通じません。なぜでしょう?それはこの単語の発音が日本人が苦手とするr発音、f発音が入っていること、単語の始めのgiの部分の発音を正しく発音できないことが原因です。ネイティブの人には簡単な単語ですが、日本人にとってはコツをつかんで発音しないといけない難しい単語なのです。

giraffeの正しい発音を学びましょう

英語でキリンを何というか知っていますか?
キリンは英会話でも初級で習う動物の単語ですが、特に子供たちが覚えにくい単語の一つです。dogやcatなどはすぐに覚えてしまいますが、giraffeは何度やっても忘れてしまう単語です。それはなぜでしょう?

それは日本人が発音しにくい単語だからです。giraffeはカタカナ表記にすると「ジラフ」または「ジラーフ」となりますが、この発音では不正解です。またネイティブの人が発音すると「ジラフ」ではないので、日本人が聞いても聞き取れない可能性があります。

今回は口の形、舌の場所、音の出し方を細かく説明していきますので、一つずつ丁寧に練習をしてみてください。

giraffeの発音記号は「dʒərˈæf」です。この発音記号だけをみて読めますか?正しい読み方は日本語の発音では無い音ばかりですので、今回は3つに分けて発音を見ていきましょう。

「dʒə」の読み方
始めの「dʒə」の部分は「ジ」ではありません。カタカナで書くとすれば「ジェ」が近い音ですが、それも正しくはありません。唇をアヒルの口のように突き出し「ジェ」というとこの発音記号の音になります。唇を突き出すことが発音のポイントです。前歯は上下を合わせ、声を出すときに舌の先を歯の裏側から外すような感じで声を出します。この「dʒə」の部分の読み方が間違っているとなかなかネイティブの人にgiraffeが通じません。一番気をつけないといけないポイントです。
「rˈæ」の読み方
そのあとはrの発音でしっかりと舌を巻いて、上あごの真ん中の方までもっていきましょう。一番くぼんでいるところまで舌の先端をもっていき、上にはつけないように丸めると、きれいな発音になります。このr発音と同時に「æ」の発音をします。「æ」の発音は口を一番大きく開けて、舌を下前歯の裏側に付けて「あ」と声をだす母音のaの音です。rからaの発音をするには舌を一度上にあげてすぐに下に持ってくる発音の仕方ですので、すこし練習が必要です。カタカナで書くと「ラ」ではなく「ウラ」のような発音になりますので一度口は閉めてから大きくあけると自然な「rˈæ」の発音ができるようになります。
「f」の読み方
最後に「f」の発音です。下唇はぐっとかみしめるのではなく、軽く前歯を置く程度です。下唇をめくってみると途中から濡れている部分があります。その場所に上の前歯を置いて息をだすと、正しい「f」の発音ができます。「フ」と言わないで息を出すだけです。軽く息を出すだけだと思ってください。

これらの3つのポイントをつなげると正しい発音ができます。始めは3つに分けて正しく発音ができるようにゆっくりと発音練習をします。

アクセントの位置

キリンを英語で正しく言えますか?

アクセントは母音の場所にきます。giraffeの場合で言うと2つめのi、4つ目のa、最後のeが母音です。しかし最後はサイレントeといって発音しない音になります。ではgiraffeの場合iかaのどちらにアクセントがくるのが正しいでしょうか?

答えはaです。giraffeのアクセントは一番前のgiではなく真ん中のraの部分です。「æ」で大きく口を開ける部分にアクセントがきますので、しっかりと口を開ける時に声をはっきりと出すようにしましょう。始めのgiの部分は口をとがらせて前に出すだけで、息はたくさん出さず弱く発音します。間違えて始めのgiにアクセントがくると一気に日本語読みに聞こえてしまいます。前にアクセントがきた状態で発音するとネイティブの人には絶対に通じませんので、必ずraの部分にアクセントをつけて発音してください。

キリンの複数形はどうなるでしょう?

giraffeの複数形はsをつけるだけのgiraffesです。読み方は「ズ」ではなく「ス」に近い音で、歯と歯の間から息を出すだけの無声音です。無声音とは声の出ない音です。日本語の50音はすべて有声音です。のどに手を置いて、「おいうえお」と発音してみると振動が伝わってきます。しかし無声音を発音する場合はこの振動があってはいけません。今回の「s」の音も息を出すだけで声を出してはいけませんので気を付けてください。

giraffeの複数形で間違えてしまうのはwifeがwives、knifeがknivesに変化するようにfをvに変えないといけないのかと迷ってしまう場合です。このような場合は発音をしてみましょう。giravesと発音して違和感がありませんか?聞いたことない単語になっていませんか?giraffeの場合は難しく考えずsをつけるだけです。シンプルに考えましょう。

例外で複数のキリンをgiraffeと単数形で表記している時があります。それはキリンが群れで生活する動物なのでfishやsheepのように複数形にせずそのままの単語で表記することがあります。しかしこれは例外であって、一般的にはキリンは1匹のときは単数、2匹以上は複数で表記します。

練習するときは鏡の前で

口の形は自分で意識していても意外とできていない時があります。そのため鏡の前で確認しながら発音練習をすることが発音をマスターするコツです。今回の場合、まずはgiの時にあひるのように唇をとがらせて前に出すことができているかを確認します。

正面からだけでなく横からも確認すると唇が前に出ているか確認することができます。そのあと、raの発音をする場合は上あごのくぼみを確認します。一度口を開けて舌を丸めてその場所に舌をもっていくことができているか確認しましょう。確認したら口は閉めてraの発音をしましょう。最後にfの発音の時は唇の場所を鏡で確認します。下唇をめくってみると色が変わっているところがあります、色が変わっている境目が上の歯を置く部分です。下唇が完全に口の中に入っていてはいけません。境目の部分に歯を置くことができているか確認しながら息を隙間から出すように発音しましょう。

これができたら完璧

始めはゆっくりと3つに分けて発音を練習していきますが、慣れてきたら早くいう練習をしましょう。アクセントに気を付けてgiraffe,giraffes,giraffe,giraffesと続けて10回言ってみましょう。そうすることによって口の筋肉が鍛えられていきます。日本語を話していては使わない筋肉を英語を話すときに使うので口の筋トレが必要です。何度も言っていると口の周りや頬が痛くなってきます。それは筋肉が鍛えられている証拠です。10回続けて言っても平気になれば英語の口の筋肉が育ってきた証拠です。また舌の可動域を広げていくことも大事です。

舌の先を下唇の場所から右頬に向けて動かしていきます。そのとき舌を途中で離してはいけません。そして頬から上唇のところまで動かし、左頬まで動かし、下唇のところに戻します。一度しただけで舌が痛くなる時がありますので、しんどい時は無理をせず休憩しながらやってみましょう。反対周りも練習していきましょう。この時気を付けないといけないのは早くやってはいけません。ゆっくりと舌を動かすことがコツです。ずっと舌を外すことなくできるようになるまで頑張って練習しましょう。

giraffeは発音とアクセントに気を付けよう

先で述べたようにgiraffeは日本語発音には無い音を出さないといけません。口の形も独特です。しかしこれを練習してきれいに発音ができると英語がきれいに聞こえるようになります。giraffeで練習するr発音、f発音は他の日本人が苦手な単語にもたくさん使われています。ここでマスターしておけばいろんな単語の発音がよくなり、ネイティブの人とも自然と話せるようになります。