英語を学習していると、どうしても日本語の頭で考えようとしてしまい、簡単には英語に当てはめられなかったことはありませんか。日本のことわざなどは、英語圏のものと似ていることもありますが、全てが同じとも言い切れません。中には、日本語に訳すと全く違うフレーズになるものもあります。今回は、ネイティブスピーカーが日常で使うかっこいい英語を紹介します。

かっこいい挨拶表現!

まず会った時の挨拶は?

日本語では、人に会ったときなどに相手に応じて挨拶の種類を使い分けますが、英語の場合はどうでしょうか。みなさんが一番知っているフレーズは、「Nice to meet you.」や「Hello」などでしょう。この2つのフレーズは、シンプルではありますが、フォーマルな場面でも使用をすることができる万能フレーズです。

初めて会った相手などに使用をすることはもちろんのこと、できるだけ無難な挨拶が良いという場合にまで活用できます。しかし、相手が親しい間柄であったり、初めてではなく、2回目に合うような場合にはもう少しカジュアルな雰囲気が出るフレーズを使ってみたいという方もいるでしょう。

カジュアルな挨拶としては、「Has it going ?」や「What’s up ?」などが考えられます。どちらも「やあ、調子はどう?」というようなニュアンスです。友人に会って気楽に接するときなどに最適な挨拶です。

フォーマルでもカジュアルでもどちらでも使用できるものがいいという場合には、「Hi, Good to see you again.」というフレーズが最適で、「やあ、調子はどう?」というニュアンスを与えることが出来るとともに、より丁寧な印象も与えることができる一石二鳥な挨拶です。

日本語で使用する気軽な言葉を英語でも

日本語で何気なく使用している言葉も挨拶の一部だと気づいたことはあるでしょうか。例えば、「頑張って」や「気をつけて」などは、話を切り上げるときに最後に使うことが多いです。

日本語では、簡単な表現ですが、日本語から英語に直訳しようとすると簡単に訳すことが難しい場合があります。特に、「頑張って」は日本語と英語の単語が意味的にリンクしていないため、別の単語を当てはめる必要があります。別の単語を当てはめて使用をするのは難しいかもしれません。しかし、簡単なフレーズほど決まり文句的に使われているだけではなく、簡単な表現はネイティブが日常生活で何度も使用しているものばかりなので、覚えておいて損はありません。

英語で「頑張って」は短い表現では「Never say Never.」があります。直訳すると、しないなんて決して言うなという少々まわりくどい意味になってしまいます。しかし、日本語ではそう感じても英語では普通に使われています。さらにかっこよく言ってみたい場合には、「I keep my fingers crossed for you.」はどうでしょうか。

直訳すると「私はあなたのために指をクロスしています。」という意味です。「指をクロスする」というジェスチャーは、英語圏では幸運を祈るということを意味しています。つまり、「頑張って」ということになります。相手を励ましたい時などに使ってみるのがいいでしょう。

かっこよく感謝を伝えるフレーズは?

かっこよく感謝を伝えるフレーズは?

感謝で代表的な英語には「Thank you.」が考えられます。しかし、毎回のように同じフレーズを使うのはレパートリー欠けるため、何か他の表現を探している方もいるでしょう。感謝を伝えるためのおすすめポイントは、感謝の度合いを表現してみるということです。例えば、相手から何かペンなどの物を受け取った場合には、「Thanks.」などの気軽な表現でも良いでしょう。

しかし、ビジネスなどのフォーマルな場面では「ありがとう」とは言いません。できるだけフォーマルな雰囲気を伝えることが可能な単語や表現を入れる必要があります。例えば、動詞の「appreciate」や形容詞の「greateful」などを使用してみることで、より丁寧な印象を伝えることができます。これは、「thank」という動詞よりも「appreciate」という動詞のほうがネイティブには、丁寧な表現に聞こえるからです。

感謝を伝えるには、動詞の選択が重要

感謝を表す表現が英語の場合、単語の入れ替えで雰囲気が変わります。日本語で言うなら、ビジネス文書をひらがなで提出するのと、漢字にしっかり直して提出するのとでは、相手に与えるイメージが変わるというような雰囲気でしょう。ひらがなの文書は幼稚な雰囲気を出してしまいます。それに対して漢字の場合は良い意味で引き締まった文章にすることができます。英語でも単語のフォーマル度で相手に与える印象が変わることがあるので、そこを意識するのがポイントです。

今回取り上げた「appreciate」なら、「I appreciate it」 として使用されています。英文でビジネス文書や会社での会話ではよく使われているフレーズです。また、「ありがとうございます。」だけでは言い足りない場合もあるでしょう。そのような場合には、「本当にありがとうございます。」という意味を持つ「I really appreciate it 」と程度を表す副詞を追加するだけでより強く感謝を伝えることが可能です。

カジュアルな場面では、フォーマルな場面よりも砕けて感謝を伝えたいでしょう。その場合には「Thanks」に大きな印象をもたせる単語を挿入してみることがおすすめです。例えば、「Thanks a million.」は、「million」つまり、「百万」を表す単語が付け加えてあります。こうすることで、「ほんとにありがとう」というように気軽に強く感謝を伝えることができます。その他にも、「Thanks a lot.」など大きさを表す単語をつかったフレーズはたくさんあります。

感謝された時に使えるフレーズ

相手から感謝をされた時に、自然と返事を返すことができれば、かっこいいですよね。そのために、「ありがとう」と言われた時に使えるフレーズを紹介します。まず、「No worries.」というフレーズで「問題ないよ」や「良いよ」などという雰囲気を与えることができます。

日本語では、カジュアルな場面で「You’re welcome.(どういたしまして。)」と言う機会はあまりないこともあるでしょう。そのような時に、「No worries.」「You bet.」などを代わりに使用できます。フォーマルな場面では「Not at all.」などが定番フレーズとしてよく使われています。

英語でことわざが言えればかっこよく聞こえる!

ことわざは日本語で使うだけでも知的な印象を与えることができますが、英語で言えたらさらにかっこいいですよね。英語圏のことわざは不思議なことに日本語のことわざと似ているものもあります。なので、日本語のことわざを知っていると英語でも思い出しやすくなることも考えられます。

日本語に似ていることわざ

「一石二鳥」は英語では、「Kill two birds with one stone」です。文字通り「1つの石で2羽の鳥をゲットできる」という意味です。「百聞は一見に如かず」ということわざは、「Seeing is believing」です。これらの日本語のことわざと似たものは、英語でも有名なことわざとして受け入れられています。そのため、英語のことわざの中でも一番共感が得られるのではないでしょうか。

「Time is money(時は金なり)」などもあり、英語で日本語を学習し直しているような雰囲気で頭に入れることができます。その他にも「覆水盆に返らず」は英語では「後悔先に立たず」とも表せますが、英語では「It is no use crying over spilt milk」という表現で表すことができます。直訳すると「こぼれたミルクで泣いても無駄だ」という意味です。「覆水盆」の代わりにミルクが使われており、日本語と英語の文化の違いが感じられます。

英語のかっこいい名言を紹介

名言は毎年のように誕生していますが、中でも有名な名言は色褪せることなく、現代の私達でも共感を得ることができる内容が多いです。英語の名言でそのような名言の1つに「失敗は受け入れることができる。誰でも失敗するが、挑戦しないでいることには耐えられない。」という名言があります。これはバスケットボール選手だったマイケルジョーダンが残した言葉で、挑戦し続けることの大切さを示しています。英語では、「I can accept failure, everyone fails at something. But I can’t accept not trying.」です。

その他には、ヘンリーフォードの「If you think you can, or you think you can’t, you’re right. (できると思えば可能だし、できないと思えば、不可能だ)」があります。この名言は、自分達が思ったとおりに物事は進むということを示しています。日本語で似たような表現に「成せば成る、成さねば成らぬ何事も」というものがあります。

英語学習には日本語も大事

今回紹介したかっこいい英語表現は、どの分野でも日本語と考え方が似ている点が多く見られました。英語学習をしているみなさんも日本語との接点を考えることでより、効果的に英語が学習できる可能性があります。日本語で言いたいことを考えていないと、英語でも言うことができないということも中にはあります。英語で考える場合でも、思考力という点では日本語の表現力が活きるので、参考にしてみてください。