「either」と聞いて、「この単語、勉強した記憶はあるけど何だかよくわからなかったな…」と思う方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。「読み方なんだったっけ」という方もいらっしゃるかもしれませんね。似たような「neither」という単語もあるので、ますます混乱してしまいます。
このややこしい単語は、一体どういう意味で、どういう時に使うのでしょう?
今日は「either」について、解説します。

「either」の基本的な意味について

「either」は、カタカナで表すと「イーザァ」または「アイザァ」と読みます。
「イーザァ」はアメリカ英語、「アイザァ」はイギリス英語と言われますが、どちらも正しい発音なので、どちらで発音しても大丈夫です。
「either」にはさまざまな意味があるので、ひとつずつ解説しましょう。

形容詞の「either」

「(2つのうち)どちらの…でも」という意味で、後ろには単数名詞がきます。

Aさん
Take either book.
訳)どちらの本をとってもいいですよ。

Aさん
Either day is OK.
訳)どっちの日でも大丈夫ですよ。

否定文では、「どちらの〜も…ない」という意味です。

Aさん
I don’t like either team.
訳)どちらのチームも好きではありません。

また、「side」や「hand」などの単語と一緒に使われることが多いですが「(2つのうち)両方の」という意味もあります。

Aさん
There is a window on either side of the door.
訳)ドアの両側にそれぞれ窓があります。

ただし、このような場合は、「on either side」よりも「on both sides」や「on each side」を使う方が一般的です。

代名詞の「either」

「(2つのうち)どちらでも」という意味で使われます。

Aさん
Either will do.
訳)どちらでもいいです。

Aさん
訳)Can either of you help me out?
(2人のうち)どちらでもいいから手伝ってくれますか?

否定文の意味は「どちらも(…ない)」です。

Aさん
I haven’t met either of them.
訳)彼らのどちらにも会ったことがありません。

Aさん
I haven’t read either of his novels.
訳)私は彼の小説をどちらも読んでいません。

接続詞の「either」

「either〜or…」で、「〜か…かどちらか」という意味です。

Aさん
Take either the muffin or the doughnut.
訳)マフィンかドーナツのどちらかお取りください。

Aさん
Either he is right or I am.
訳)彼か私のうちどちらかが正しい。

Aさん
You can either stay home or go shopping.
訳)あなたは家にいてもいいし、買い物に出かけてもいいですよ。

否定文では、「〜も…も…ない」という意味です。

Aさん
I can’t play either the piano or the guitar.
訳)僕はピアノもギターも弾けません。

副詞の「either」

「…もまた…ない」という意味です。
否定文に対して同意するときなどに、文末につけてよく使われます。

Aさん
I don’t like tennis so much.
訳)テニスはあまり好きじゃありません。

Bさん
I don’t, either.
訳)私もです。

Aさん
He doesn’t have a dog,and he doesn’t have a cat,either
訳)彼は犬を飼っていないし、猫も飼っていない。

ここまでを、一度まとめましょう。

「either」の4つの意味

形容詞「どちらの…でも」(後ろには単数名詞)
代名詞「どちらでも」
接続詞「〜か…かどちらか」(orをともなって)
副 詞「…もまた…ない」

ちょっと混乱してきたかもしれませんね。
「either」 は基本的に「2つのうちの1つについて決める」というイメージの言葉ですが、「どちらでも」や「両方の」という意味もあると覚えてください。
わからなくなったら、もう一度英文のみを読んで、意味をとる練習をしてみると良いでしょう。

「either」と似ている「both」、「too」との違いについて

先ほど「either」には、「どちらでも」や「両方の」という意味もあることを説明しました。同じ意味で、「both」や「too」という単語がありますが、これらの違いは何でしょうか。

「both」と「either」の違いについて

「both」は「両方の」という意味です。2つのものや人について使います。数えられる名詞の複数形とともに使います。

Aさん
I like both (the) CDs.
訳)私はどちらのCDも好きです。

Aさん
Both her parents are high school teachers.
訳)彼女の両親はどちらも高校の先生です。

Aさん
Both rooms have good views.(Both of the rooms have good views.)
訳)どちらの部屋もいい眺めですよ。

「both」で注意が必要なのは、否定文のときです。

Aさん
I haven’t read both of his novels.
訳)私は彼の小説を2冊とも読んだわけではありません。

これは部分否定といいます。「両方とも…というわけではない」と、片方だけを否定しています。
「両方とも…ない」という全体否定をしたい時には「either」を使います。

Aさん
I haven’t read either of his novels.
訳)私は彼の小説をどちらも読んでいません。

一見、「both」の否定文は、「either」のように「両方…ない」という意味に取りがちなので注意ですね。

「too」と「either」の違いについて

「too」は、「…も好き」のように両方を肯定する場合に用います。

Aさん
I like spring. I like fall,too.
訳)私は春が好きです。秋も好きです。

ちなみに、「too」は一般的に文の終わりにきますが、「too」の前のコンマはおいてもおかなくても良いです。
一方、「either」は「…も好きではない」のように、両方ともを否定する時に「not…either」というかたちで用います。

Aさん
I don’t like summer.I don’t like winter,either.
訳)私は夏は好きではありません。冬も好きではありません。

上の文を
I don’t like summer.I don’t like winter,too.
とは言いません。
別の文で、もう一度まとめてみましょう。

Aさん
He came, too.(肯定文)
訳)彼も来ました。
× He didn’t come, too.(否定文なのでtooは使わない)

Aさん
He didn’t come,either.(否定文)
訳)彼も来ませんでした。

日本語につられて、つい「He didn’t come, too.」と言ってしまいそうなので、注意が必要ですね。

「either」を使った日常表現について

それでは、「either」を使った表現をいくつかご紹介しましょう。
Aさん
Either way is fine with me.
訳)私はどっちでも構いませんよ。

Aさん
Either you or your brother has to go there.
訳)あなた、あるいは弟さんのどちらかがそこに行かなくてはいけません。
※「either〜or…」の部分が主語になったときは、動詞は「or」の後の主語に一致させるのが原則です。

Aさん
Do you know the plot of the film?
訳)あの映画の筋を知っていますか?

Bさん
No, I haven’t seen it yet,either.
訳)いいえ、私もまだ見ていません。

Aさん
Either you are wrong or I am.
=Either you or I am wrong.
訳)きみかぼくかどちらかが間違っています。

Aさん
You can choose either date.
訳)どちらかの日を選んでいいですよ。

Aさん
I’ve never seen either of the movies.
訳)その映画は両方とも見たことがありません。

Aさん
I can’t either ski or skate.
訳)私はスキーもスケートも両方ともできません。

Aさん
Do you have school lunch program in your school?
訳)あなたの学校では給食はありますか?

Bさん
No. We either bring our lunches or buy our favorite foods at the cafeteria.
訳)ないです。お弁当を持ってきたり、カフェで好きなものを買って食べたりします。

まとめ

「either」 は使い方がややこしくて混乱しがちなのですが、今日は次のことをしっかりと覚えていただきたいと思います。

「either」
「〜か…かどちらか」+「どちらでも」の意味をもつ
「either」
否定文で「どちらも…ない」、「〜もまた…ない」という意味になる

ちなみに、この否定文は「neither」という単語で言い換え可能です。

Aさん
I don’t like either team.
=I like neither team.
訳)どちらのチームも好きではありません。

Aさん
I can’t either ski or skate.
=I can neither ski nor skate.
訳)私はスキーもスケートも両方ともできません。

「neither」についても、ぜひ調べてみてくださいね。
それでは次回をお楽しみに!
参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)