「英語で何て言う?」コーナー、今回は「door」についてです。
日本語でも「ドア」という言葉は「自動ドア」や「スライドドア」など、日常的に使われていますが、「door」は「ドア」以外にも様々な意味を持ちます。
今回は「door」に関する英語や会話表現を解説します。

「door」を使った基本表現

「door」は名詞で「ドア」という意味だけでなく「玄関」や「1軒」などの意味を持ちます。複数形はdoorsです。

an automatic door「自動ドア」
a side door「横のドア」
a sliding door「引き戸、雨戸」
a sliding paper door「障子」
the back door「裏口、裏口のドア」
the front door「玄関、玄関のドア」
the kitchen door「勝手口」

例文を紹介します。
Aさん
Open the door, please.
訳)ドアを開けてください。


Aさん
Close the door, please.
訳)ドアを閉めてください。


Aさん
He banged his head against the door.
訳)彼は頭をドアにぶつけた。


Aさん
Don’t leave the door open.
訳)ドアを開けっぱなしにしないで。


Aさん
Someone is knocking on the door.
訳)だれかがドアをノックしてるよ。


Aさん
There’s someone at the door.
訳)誰かが玄関に来ているよ。


Aさん
Can you answer the door?
訳)玄関に出てくれますか?
解説)ここでの「answer」は「来客の取りつぎに出る」という意味で使われています。


Aさん
She lives three doors from my house.
訳)彼女はうちから3軒目の家に住んでいる。


Aさん
Nomo opened the door to the major leagues for Japanese baseball players.
訳)野茂がメジャーリーグの門戸を日本人野球選手に開いた。
解説)ここでの「door」は比喩的な意味で「門戸」として用いられています。


日本と欧米の違い:ドア編

日本と欧米では様々な違いがありますが、ドア、特に玄関のドアには決定的な違いがあります。欧米の玄関は内開きのドアが一般的です。対して、昔の日本は引き戸が一般的でしたが、最近は外開きのドアが多く普及しています。
欧米の玄関が内開きである理由は、防犯上によるものが一番大きいと言われています。「欧米では女性の夜の一人歩きは控えたほうがいい」とよく言われるように、欧米は日本ほど治安がよくありません。不審者が突然家に侵入しようとしてきたとき、内開きのドアであれば、全体重をかけてドアを押し戻して閉め、さらに家具などをバリケードにすれば、侵入を防ぐことができます。
日本の玄関が外開きである一番の理由は、日本には家の中で靴を脱ぐ習慣があるからです。玄関に脱いだ靴を置くため、内開きだと靴が邪魔になり、ドアの開閉をスムーズにできなくなってしまいます。また、外開きにすることでドアの外側についたホコリなどが家の中に入るのを防ぐことができます。日本は四季があり、梅雨や台風によって雨がたくさん降るため、合理的な設計であると言えますね。
また、昔の日本は玄関の鍵をかけずに出かけてしまうほど防犯意識は薄く、その分ご近所付き合いが密接でした。そのため、ドアを内開きにする必要性はなかったのかもしれません。

「door」を使った応用表現

この章では「door」を使った熟語を例文を使って紹介します。

from door to door「戸口から戸口へ」
next door to「…の隣に」
out of doors「戸外で」

例文を紹介します。

Aさん
The salesperson walked from door to door.
訳)そのセールスマンは1軒1軒歩いて行った。


Aさん
A new family moved next door.
訳)となりに新しい家族が越してきた。


Aさん
We spent a night in a tent out of doors.
訳)ぼくたちは戸外のテントで一夜をすごした。


「door」に関する英語

doorbell「玄関のベル」
doorman「ドアマン」
doorplate「表札」
doorway「出入口」
indoor「屋内の、室内の」
outdoor「屋外の、野外の」

ホテルにおける「doorman」はドアの開け閉めだけでなく、車の誘導や手配、ゲストのお出迎えやお見送りなど、業務が多岐にわたります。よく「porter(ポーター)」と混同されがちですが、「porter」は玄関ではなくロビーで待機し、フロントや客室までゲストを案内する人のことを言います。また、「porter」は「bellboy」とも呼ばれます。

Aさん
I rang the doorbell and his sister came to the door.
訳)玄関のベルを鳴らすと、彼の妹が玄関に出てきた。


Aさん
It is important for children to play outdoors.
訳)子どもは外で遊ぶことがたいせつだ。


Aさん
We had a PE class indoors today because it was raining outside.
訳)今日は雨が降っていたので、体育の授業は屋内であった。
解説)「PE」は「Physical Education」の略で、「体育」を意味します。


Aさん
Let’s enjoy our outdoor life.
訳)アウトドアライフを楽しみましょう。

色々な「玄関」の言い方

日本では「靴を脱ぐ場所=玄関」というイメージが強いですが、欧米では靴を脱がないため、玄関の認識も少し日本と異なります。そのため、「玄関」を表現するにもいろいろな言い方があります。

  • entrance
  • gateway
  • hall
  • porch

上記の3つの単語はすべて玄関に関するものですが、少し違いがあります。

entrance
「入口」という意味でもよく使われます。テーマパークや美術館等では「EXIT(出口)」の対として「ENTRANCE」と書かれた看板を見かけますね。玄関の中でも特に外と中の間のドア付近のことを意味します。
gateway
entrance」と同じく「入口」と訳すことができます。「entrance」は物理的に扉が存在しない時も用いることができますが、「gateway」は物理的に扉が存在している時しか用いることができないという認識が一般的です。また比ゆ的な意味で「玄関」と訳されることもあります。
hall
「玄関の広間」を意味します。家の中に入って、一番最初に目に入る場所のことですね。
porch
母屋から突き出た屋根のある比較的広い空間で、いすなどを置くことができる場所のことです。ベランダに近いです。

Aさん
Where is the entrance to the store?
訳)店の入口はどこですか。


Aさん
Haneda Airport is the gateway to Japan.
訳)羽田空港は日本の玄関だ。


Aさん
I left my coat in the hall.
訳)私は玄関の広間にコートを忘れてきた。


Aさん
Is there anybody at the porch?
訳)玄関に誰かいるの?

まとめ

今回は「door」を使った表現や「玄関」に関する英語を紹介しました。
日本と欧米では室内で靴を脱ぐか脱がないかという大きな文化の違いがあります。英語を使う際には、文化の違いも考えながら適切な表現ができるようにしましょうね。
では、次回をお楽しみに!

参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)