「すずしい」や「暖かい」は、微妙なニュアンスの違いによって「cool」や「warm」だけでなく、他の英単語でも使い分け表現されます。
今回は「cool」や「warm」を中心に「すずしい」と「暖かい」の英単語、会話表現を解説します。

「cool」(すずしい)の基本表現

「cool」は形容詞でも動詞でもあります。この章では、その両方の意味を解説します。

形容詞の「cool」について

形容詞「cool」の比較級は「cooler」、最上級は「coolest」です。
「cooler」は「冷却器」や「(ピクニックやつり用の)冷蔵用容器、クーラーボックス」という名詞の意味も持ちます。日本語で「クーラー」というと冷房用のエアコンの印象が強いですが、英語で「クーラー」は「air conditioner」です。
形容詞としての「cool」には4つ意味があります。

形容詞「cool」の意味

  1. すずしい
  2. 冷静な、落ち着いた
  3. かっこいい、おしゃれな
  4. (態度が)冷たい、冷淡な

それぞれについて、例文とあわせて解説します。

すずしい

Aさん
It was a little cool yesterday.
訳)きのうは少しすずしかった。

Aさん
It’s getting cool at night.
訳)夜はすずしくなってきた。

Aさん
It’s nice and cool here.
訳)ここはとても涼しくて気持ちいいね。

「すずしい」という意味で「cool」が用いられるとき、反対語は「warm」です。「refreshing」も「すずしい」という意味ですが「cool」よりも「気分がさわやかで、すがすがしい」というニュアンスが強いです。

冷静な、落ち着いた

Aさん
I managed to keep cool.
訳)何とか平静を保つことができた。

「calm」も同義語です。微妙なニュアンスの違いですが、「cool」は冷静沈着なイメージで「calm」はリラックスして落ち着いているようなイメージです。「calm」を使った例文も紹介します。
Aさん
Keep calm!
訳)冷静でいなさい!

Aさん
The sea was calm all day today.
訳)きょう海は一日中おだやかだった。

Aさん
Calm down and tell me what happened.
訳)落ち着いて何があったか話して。

かっこいい、おしゃれな

Aさん
You look cool in those jeans.
訳)そのジーンズ姿、かっこいいよ。

「Cool Japan」で使われている「cool」はこの意味が一番近いでしょう。「Cool Japan」とは、漫画やアニメなどのポップカルチャーやコンテンツ産業などの、日本発祥の世界にほこれる文化のことを言います。また、そういった文化を積極的に世界に発信しようという取り組みのことです。

(態度が)冷たい、冷淡な

Aさん
Bill seemed very cool toward me today.
訳)ビルはきょうは私に対してずいぶん冷淡に思えた。

Aさん
He’s a cold man.
彼は冷たい男だ。

Aさん
Why have you been cold to me?
訳)どうして私には冷たいの?

「cool」よりもさらに態度の冷たさの度合いが強いときは「cold」を用います。

動詞の「cool」について

「cool」が動詞としてはたらくとき、自動詞としても他動詞としても用いることができます。
Aさん
You’d better cool down first.
訳)まず頭を冷やしたほうがいいわ。

Aさん
Please cool the wine.
訳)ワインを冷やしてください。

Aさん
My father cooled [chilled] some beer in the fridge.
訳)父は冷蔵庫にビールを入れて冷やした。

温度が0℃付近に設定され、食品を凍結寸前の温度で冷却するスペースを意味する冷蔵庫のチルド室は、英語の「chill(冷やす)」が由来です。

「warm」(暖かい)の基本表現

この章では「cool」の対となる意味の「warm」の基本表現について解説します。
「warm」も「cool」と同様、形容詞でも動詞でもあります。
英語では「ar」はふつう「アー」と発音しますが、「w」の後の「ar」は「オー」と発音することが多いです。つまり「warm」は「ウォーム」です。字面だけ見て「ワーム」と発音すると「worm(毛虫、ミミズなどの虫)」となってしまうので注意しましょう。

形容詞の「warm」について

形容詞「warm」の比較級は「warmer」、最上級は「warmest」です。
「warm」は「cool(すずしい)」「hot(暑い)」の間で、少し暑い程度ではふつう「warm」を用います。イギリスでは、ふつう「暑い」というとき「warm」を用いますが、それはイギリスがだいたいすずしい国で「hot」にあたる比があまりないからです。それに対して、アメリカでは「hot」を用いることが少なくないです。
なお、飲食物について言う場合は、「hot」を使うことが多いですが全く「warm」を用いないというわけではありません。
その形容詞の「warm」には2つ意味があります。

形容詞「warm」の意味

  1. 暖かい、温暖な
  2. (心の)暖かい、思いやりのある


それぞれ例文とあわせて解説します。

暖かい、温暖な

Aさん
It’s warm today, isn’t it?
訳)きょうは暖かいね。

Aさん
It is getting warmer day by day.
訳)日ごとに暖かくなっている。

Aさん
In winter Rome is warmer than Tokyo.
訳)冬はローマは東京よりも暖かい。

Aさん
Keep yourself warm.
訳)体を暖かくしておきなさい。

Aさん
I’d like to have some warm milk.
暖かい牛乳が飲みたい。


天候・寒暖・明暗を表すときはふつう「it」を主語にしますが、口語では場所や日を主語にして寒暖を表すことがよくあります。

(心の)暖かい、思いやりのある

Aさん
She has a warm heart.
訳)彼女は暖かい心の持ち主だ。

Aさん
We received a warm welcome.
訳)私たちは暖かい歓迎を受けた。

動詞の「warm」について

「warm」が動詞としてはたらくとき、他動詞の「…を暖める、温める」と自動詞の「暖まる、暖かくなる、温まる」の2種類あります。
例文を紹介します。

Aさん
Jane warmed up some soup for me.
訳)ジェーンは私のためにスープを温めてくれた。

Aさん
The room soon warmed up.
訳)部屋はすぐに暖まった。

Aさん
I warmed up some cold rice in the microwave oven.
訳)私は電子でレンジで冷やごはんを温めた。

Aさん
I warmed up before the race.
訳)ぼくはレースの前にウォーミングアップした。

Aさん
Warm yourself at the kotatsu.
訳)こたつに入って暖まりなさい。

Aさん
You’d better take a bath and warm yourself up.
訳)おふろに入って体を温めなさい。


「warm up」で「暖める、暖かくなる、軽い準備運動をする、ウォーミングアップをする」という意味です。

関連単語

「warm」に関わる単語を紹介します。

a heartwarming story「心温まる話」
warmhearted「心の暖かい、情の厚い」

まとめ

今回は「cool」と「warm」に関する英単語や会話表現を紹介しました。
すずしさや暖かさ、寒さや暑さを微妙なニュアンスの違いにより「cool」や「warm」、「cold」や「hot」など、様々な英語で使い分けることがわかりました。ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)