「英語で何て言う?」コーナー、今回は「cup」についてです。
「cup」は日本語のカタカナでそのまま「カップ」として使われている言葉なので、日本人にとっても日常的に使う単語です。
でも、日本語には「コップ」という言葉もありますよね。「カップ」と「コップ」は何が違うのでしょうか。また、日本語の「カップ」と「コップ」を英語に訳すときには、何か違いがあるのでしょうか。
今日は、親しみのある言葉「cup」について、考えてみたいと思います。

「cup」の基本的な意味について

「cup」には、代表的なもので3つの意味があります。

1つ目は、コーヒーや紅茶の「カップ、茶わん」という意味です。

a coffee cupコーヒーカップ
a teacupティーカップ
a cup and saucer受け皿つきのカップ ※「カパンソーサァ」と発音します
a pair of cups1対のカップ
a mugマグカップ

ちなみに、「茶わん」でも日本語の「ご飯茶わん」は、「cup」とは言わず「bowl」を使います。
「bowl」は、「はち、わん、どんぶり、(料理用の)ボウル」の意味があり、アメリカでは「(すりばち形の)円形競技場、スタジアム」という意味もあります。

a salad bowlサラダボウル
a bowl of riceごはん1ぱい

また、日本語の「マグカップ」は英語で「a mug」でOKです。
「a mug cup」とは言わないので注意が必要です。
ビールを飲むときの「ジョッキ」は「a beer mug」といいます。

2つ目は「カップ1ぱいの…」という意味です。「a cup of…」で使われます。

Aさん
I drink three cups of coffee a day.
訳)私は1日にコーヒーを3ばい飲みます。

Aさん
Would you like a cup of tea?
訳)紅茶を1ぱいいかがですか?

Aさん
Please don’t bother./Oh, please don’t go to any trouble.
訳)どうぞお構いなく。

Aさん
Will you have another cup of tea?
訳)もう1ぱい紅茶をいかがですか。

Aさん
No,thank you. I’ve had plenty.
訳)いや、結構です。もう十分いただきました。

3つ目は、「優勝カップ」という意味です。

Aさん
Our team won the cup.
訳)うちのチームは優勝カップを手にしました。

Aさん
The winning team was given a cup.
A cup was given (to) the winning team.
訳)優勝チームにカップが与えられました。

Aさん
The World Cup was the main topic of conversation.
訳)ワールドカップのことが話題の中心でした。

Aさん
I stayed up all night watching World Cup soccer games.
訳)きのうは一晩中起きてワールドカップを見ていました。

「cup」と「glass」、「カップ」と「コップ」の違いについて

次に、似たような「cup」と「glass」はどのように使い分けをされているのか、また、日本語の「カップ」と「コップ」の違いについて説明します。
英語の「cup」は一般的に取っ手のついたガラス製以外の容器で、温かい飲み物のときに使います。ガラス製で冷たい飲み物には「glass」を使います。
「glass」にはもともと「ガラス」の意味があり、ガラス製の容器も「glass」です。
「glasses」は複数形ですが、「眼鏡」の意味もあります。
Aさん
She took two wine glasses from the cupboard.
訳)彼女は食器棚からワイングラスを2つ取り出しました。

Aさん
When did you start wearing glasses?
訳)いつごろから眼鏡をかけ始めましたか?

日本語には「カップ」のほかに、「コップ」という言い方もあります。
「カップ」は英語、「コップ」は江戸時代に伝わったオランダ語の「kop」が語源です。
「カップ」も「コップ」も、そこまで違いがないように思われますが、

例えば、
「コップ1ぱいの水」は、「a glass of water」です。
「カップ1ぱいのコーヒー」は、「a cup of coffee」です。

よく考えてみると、日本語の「カップ」は、一般的に取っ手のついた陶器製のものをさしています。また、「コップ」は取っ手がなく、プラスチックや紙、ガラスや金属製のものに使われています。日本語も「カップ」と「コップ」で、微妙な使い分けをしていることがわかります。
一般的に、日本語の「コップ」に相当するものは「glass」と英訳されます。
では、ここで問題です。

「紙コップ」は、
「a paper cup」
「a paper glass」

のどちらでしょうか?

正解は、「a paper cup」です。
「a paper glass」は、紙なのにガラス? となって不自然なのです。
「glass」はあくまでガラス製のものに使うので、日本語の「コップ」に惑わされないように注意してください。

「cup」を使った基本的な英語表現

「cup」をよく使うのは、相手をお茶に誘ったり、ティータイムのときでしょう。
そんなシチュエーションで使える、日常的な表現をご紹介します。
Aさん
Can I have a glass of milk?
訳)牛乳をコップ1ぱいもらえますか?

Aさん
May I have another cup of tea?
訳)お茶をもう1ぱいいただけますか。

Aさん
How about a cup of coffee?
訳)コーヒーを1ぱいどうですか?

※2はいと数えるときは「two cups of coffee」といいます。
お店などでは、簡単に「Two coffees, please.」と言うことも多いです。

Aさん
Why don’t you come around for a cup of tea?
訳)うちに来てお茶でもどうですか?

Aさん
He drinks a cup of coffee in the morning.
訳)彼は朝にコーヒーを1ぱい飲みます。

Aさん
Do you feel like a cup of tea?
訳)紅茶を1ぱいいかがですか?

Aさん
He had another cup of coffee.
訳)彼はもう1ぱいコーヒーを飲みました。

Aさん
She offered me a cup of tea. / She offered a cup of tea to me.
訳)彼女は私にお茶を1ぱい出してくれました。

Aさん
Let’s talk over (a cup of) coffee.
訳)コーヒーでも飲みながら話しましょう。

Aさん
Won’t you stop in for a cup of tea?
訳)ちょっと立ち寄ってお茶でもいかがですか?

Aさん
The cup broke (was broken into pieces.)
訳)カップは粉々に壊れました

Aさん
Will you pour me a cup of tea, Yuko?
訳)祐子、お茶をついでくれますか?

Aさん
Why don’t we talk over a cup of tea or something?
訳)お茶でも飲みながら話しましょうか。

【まとめ】

日本語の「カップ」や「コップ」と英語の「cup」や「glass」には、材質や形状、温かい飲み物か冷たい飲み物かといったところで、違いがあることがわかりました。
今日は、「紙コップ」の例のように、必ずしも「コップ」=「glass」ではないということを覚えておいていただきたいと思います。
参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)