「英語で何て言う?」コーナー、今回は「coffee」についてです。
最近ではほとんどのコンビニにコーヒーメーカーが導入され、毎日コーヒーを飲む人もいるのではないでしょうか。
今回は、旅行先・留学先などのカフェで注文するときにも役立つ色々な「coffee」や英語表現を解説します。

「coffee」の基本表現

「コーヒー」は英語で「coffee」、フランス語で「cafe」です。英語で「カフェ」や「喫茶店」を意味する「cafe」はフランス語に由来しています。
「coffee」は数えられない名詞のため、1杯、2杯と数えるときには「a cup of coffee」「two cups of coffee」といいます。ただし、店で注文するときなどは、簡単に「A coffee, please.」や「Two coffees, please.」などのように表現することも多いです。

いろいろな「coffee」について

コーヒーはブラックで飲むときも濃さや温度、淹れ方によって様々な種類があります。ここでは色々な「coffee」の言い回しを紹介します。

black coffee ブラックコーヒー
weak coffee うすいコーヒー
strong coffee こいコーヒー
ice(d) coffee アイスコーヒー
instant coffee インスタントコーヒー
drip coffee ドリップコーヒー

うすめのコーヒーを日本では「アメリカンコーヒー」と言いますが、これは和製英語のため英語の「American coffee」にうすいコーヒーという意味はありません。コーヒーはアメリカ人が日常もっともふつうに読む飲み物で、アメリカのコーヒーは日本で飲まれるコーヒーとくらべるとうすく、大きなカップで飲むことが多いです。そのため、日本では「アメリカンコーヒー」をうすいコーヒーという意味で用いられているといわれています。

「coffee」に関する単語

a coffee cup コーヒーカップ
a coffee shop 軽食堂、コーヒーショップ
coffee break コーヒーブレイク
coffee beans コーヒー豆

「a coffee shop」はアメリカでハンバーガーやホットドッグ、サンドイッチなど簡単な食事ができる店をさします。「cafe」との明確な違いはありませんが「a coffee shop」はコーヒーへのこだわりが強くコーヒーに比重をおく店のことをいい、「cafe」はコーヒー以外のドリンクやフードも充実している店のことをいいます。
また、「coffee break」はアメリカにある習慣で、午前・午後の仕事の休み時間のことをいい、ふつうは15分程度です。

カフェで使える会話表現

カフェで使える会話表現

この章では、カフェなどで注文するときに便利な表現を解説します。

Aさん
Would you like a cup of coffee?
コーヒーを1ぱいいかがですか。
Aさん
No, thanks.
いいえ、けっこうです。
Aさん
What would you like?
何になさいますか。
Aさん
Two coffees, please.
コーヒー2つお願いします。
Aさん
How would you like your coffee?
コーヒーに何か入れますか。
Aさん
With cream and sugar, please.
ミルクとお砂糖を入れてください。

カフェメニューいろいろ

カフェメニューいろいろ

コーヒー豆を使用したドリンクは数多くあります。この章では、それぞれの特長を英単語と一緒に解説します。

espresso「エスプレッソ」

エスプレッソ用の細挽きのコーヒー豆を、専用のエスプレッソマシンを使用していれたものです。苦くて濃いという印象がありますね。しかし、普通のコーヒーと比べてカフェインは少ないです。後述するあらゆるドリンクのベースになります。
エスプレッソはイタリア発祥の飲み方で、イタリア語の「急行」という意味の言葉が語源です。ゆっくりと時間をかけてドリップするのではなく、圧力をかけたお湯を使って短時間で一気に抽出することからこの名前がつけられたといわれています。
エスプレッソなどのコーヒーを専門に扱う人を「barista(バリスタ)」といいますが、この言葉もイタリア語からきています。

latte「ラテ」

カフェラテはエスプレッソに牛乳を混ぜたものです。よく「カフェラテ」と「カフェオレ」が混同されがちですが、「カフェオレ」は普通のコーヒーと牛乳を混ぜたものです。
「cafe latte(カフェ・ラテ)」の「latte」はイタリア語で「牛乳」という意味です。また、「cafe au lait(カフェ・オ・レ)」はフランス語で、「lait(レ)」は「牛乳」という意味です。
カフェラテはエスプレッソの表面に泡が浮いているのが特長です。近年「ラテアート」を行うカフェも増えていますね。これは、エスプレッソ特有の泡をうまく利用して絵を書いています。

cappuccino 「カプチーノ」

カプチーノはエスプレッソにミルクを混ぜたもので、ラテとよく似ていますが、ミルクの入れ方が違います。カプチーノには蒸気で泡立てたフォームミルクが使用されます。ラテと比べてミルクの割合は少なくビターな味わいですが、蒸気で泡立てたミルクは口あたりをまろやかにします。
「cappuccino」の語源については諸説あります。イタリアにあるカトリック教会のひとつである「カプチン修道会」の修道士がかぶる頭巾「cappuccio(カプッチョ)」がミルクの泡の形と似ているからという説や、修道服の色合いと似ているからという説が有力です。

macchiato 「マキアート」

マキアートはカプチーノと同様、エスプレッソに泡立てたミルクを入れたものですが、カプチーノとはミルクの量が違います。マキアートには少量の泡立てたミルクを使用します。
マキアートとはイタリア語で「染みのついた」という意味です。エスプレッソの上にミルクを浮かべることによって「染み」をつけたように見えることが由来です。
マキアートと聞くと甘いキャラメルマキアートを連想する人もいるかもしれませんが、本来のマキアートはミルクの量も少ないため、苦めの味わいです。キャラメルマキアートはミルクの上にキャラメルソースで「染み」をつけたように見えるという意味での「マキアート」です。

mocha 「モカ」

モカは店によってレシピは様々ですが、エスプレッソにチョコレートシロップや泡立てたミルクをいれ、チョコレートソースやホイップクリームをのせたものです。
コーヒー豆の種類に「モカ豆」というものがあります。この「モカ豆」にはカカオチョコレートのような香りがあることから、チョコレートシロップ等を入れてチョコレート風味にしたドリンクを「モカ」といいます。「モカ豆」を使用しなければいけないというルールはありません。

まとめ

今回は「coffee」に関する英単語や会話表現を紹介しました。
「coffee」に関する様々な単語や、カフェで注文するときに便利なフレーズがわかりましたね。その土地のカフェで休憩するのも、海外旅行の醍醐味です。ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
では、次回をお楽しみに!

参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行(株式会社学研プラス)