「英語で何て言う?」今回は「check」を使った英語表現についてです。
「check」は日常生活の中でも、「確認する」という意味で何気なく使用されていますが、実は他にもたくさんの意味があります。
今回は、仕事旅行で役立つ、様々な「check」に関わる単語や英語表現について解説します。

「check」の基本的な用法

まず基本的な用法として、具体的な文章の中では「check」がどのように使われているのかを紹介します。

例文

Aさん
Check your answers in the key.
答えは解答表で確かめてください。

Aさん
Check your spelling before you hand in the essay.
作文を提出する前につづりを確認しなさい。

Aさん
I went back and checked (that) I had locked the door.
家に戻って鍵をかけたことを確かめた。

「check」はここでは、「(間違いがないか、安全かどうか)…を確認する、調べる」「…を照合する、チェックする」という意味で使われています。
また、「key」は「かぎ」という日本語訳が一般的ですが、ここでは問題集などの解答と意味で使われていますね。
3つ目の例文では、「that」が接続詞として使われている事も確認しましょう。
次に、旅行で便利な例文を見てみましょう。

例文

Aさん
Where can I check my baggage?
荷物はどこで預けられますか。

ここの「check」は「…を預ける」という意味です。
空港やレストランなどで、荷物や所持品を預けるときに便利なフレーズですね。しかし、「baggage」不可算名詞です。旅行時のスーツケースやトランクなどを全部まとめていう言葉なので、「a」を付けず、複数形はありません。「手荷物1個」と表現したいときは「a piece of baggage」となることに注意しましょう。

「check」を使った慣用表現

「check」を使った慣用表現を3つ紹介します。

check in (ホテルなどで)チェックインする、(空港で)搭乗手続きをする
check out (ホテルなどで)チェックアウトする、…を調べる
check on …を調べる

次にこれらを使った例文を紹介します。

例文

Aさん
We checked in at the hotel.
私たちはそのホテルにチェックインした。

Aさん
What time do we have to check out?
チェックアウトは何時ですか?。

Aさん
Anyway, let’s check it out.
とにかく、調べてみよう。

Aさん
I’ll check on that and get back to you.
その件は調べて折り返しお電話いたします。

「check in」や「check out」はホテルを利用する際に聞き馴染みのある言葉ですね。普段日本語では「チェックイン」や「チェックアウト」が名詞のように使用されていますが、この例文では動詞「check」として使用されています。
また、テレビのCMなどで、「チェケラ!」という言葉をよく耳にしますよね。これは「check it out」をネイティブ発音にしたものです。直訳すると「それを調べてください。」ですが、慣用句のように「要チェック」「ちょっと聞いてくれ」という意味で使われることが多いです。なにかすごいものを見て他の人にもそれを見てほしい時や、何かを話始めるときの前置きとして使用されます。

名詞としての「check」について

今までは動詞としての「check」についてご紹介しましたが、この章では名詞としての用法について解説します。複数形は「checks」で、名詞としての「check」は大きく分けて3つの意味があります。

  • 小切手
  • 検査、チェック
  • (飲食店などの)伝票、勘定書き

例文

Aさん
Can I pay by check?
小切手で支払えますか。

Aさん
I had a medical check yesterday.
私は昨日健康診断を受けた。

Aさん
Can I have the check, please?
勘定をお願いします。

Aさん
Can we have separate checks, please?
別々に支払えますか。

Aさん
There seems to be a mistake on the check.
勘定が間違っているみたいなんですが。

1つ目の例文について重点的に解説します。
「check」は可算名詞のため、場面に応じて「a」や 「the」等の冠詞をつけるか複数形の「checks」に変形させるかのどちらかをしなければなりません。しかし、この「Can I pay by check?」ではそのどちらもされていません。これは「by」手段を表す前置詞として使用されているからです。
この文で使用されている「check」は前置詞とセットになって動詞的な意味を帯びたものとなっています。例えば、「I will go there by bike.(私は自転車でそこに行くつもりです。)」のように、手段の対象となる物には冠詞を付けないのが基本です。ただし例外として、状況や行為を限定したい場合には冠詞を付けることもあります。

「check」に関連する単語

この章では「check」に関連する単語を解説します。

check-out チェックアウト、(スーパーなどの)レジ
check-in チェックイン、(空港での)登場、(病院での)診療、入院
checkup (健康)診断
checkmate チェックメイト、王手
a checkbook 小切手帳
checkers チェッカー(12個ずつあるこまをチェス盤の上で動かし、互いに取り合っていくゲーム)

2章で紹介した「check in」や「check out」は同じ形で名詞としても使われます。
また「checkers」は日本では将棋やオセロと比べて、あまり馴染みのないゲームですが、ヨーロッパではマインドスポーツとして広く認知され、たくさんの愛好家がいて、全国大会のみならず国際大会も盛んに開催されています。

チェック柄について

日本では柄のひとつとして線や四角形が組み合わさった柄をチェック柄と言いますよね。しかし、チェック柄を英語で言う場合には3つの言い方があります。

  1. checkered
  2. checked
  3. plaid

1)の「checkered」は黒と白や赤と白など、2つの色がチェス盤のように交互に並んだ柄を指します。F1レースなどで振られる黒と白の旗も「a checkered flag」です。

2)の「checked」はタータンチェックのような、四角形と直線が組み合わさった柄を指します。数種類の色が使われている色んなパターンの柄に当てはまります。

3)の「plaid」は「checked」とほとんど同じ意味です。しかし、アメリカでは「checked」と聞くとチェス盤のような2色の柄を連想する人が多く、「plaid」を使うのが一般的です。

まとめ

今回は「チェック」に関する英単語や英語表現を紹介しました。
「check」は動詞として沢山の意味を持つだけではなく、小切手や伝票などのお金に関する名詞としての意味もあることがわかりましたね。「チェック」に関する表現は空港やホテル、旅行先で役立つフレーズですので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
では、次回をお楽しみに!

参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行(株式会社学研プラス)