「英語で何て言う?」コーナー、今回は「betterとbestの使い方」です。
「better」 は比較級「best」は最上級だということは分かるけれど、何の比較級と最上級なのかが分からないという人が多い単語です。
それぞれ意味がいくつかあることから、原級が何かを意識して使う必要があります。
今回は、「better」と「best」の基本的な使い方から、知っていると会話の幅が広がる表現までたくさん紹介します。

「better」と「best」に関する英単語まとめ

まずは「better」と「best」それぞれの意味と、関連する英単語を紹介します。
「better」は形容詞の「good」と副詞の「well」の比較級です。意味の違う2つの単語の比較級が同じ「better」なので、混乱しやすいです。
同様に、「best」は「good」と「well」の最上級ですので、どちらの単語から派生しているかに注意して意味を考える必要があります。
以下に、原級、比較級、最上級の順で、それぞれの変化と意味をまとめます。

good(良い)better(より良い)best(最も良い)
well(上手に)better(より上手に)best(最も上手に)

また、「better」の反意語は「worse」(より悪い、より悪く)、「best」の反意語は「worst」(最も悪い、最も悪く)です。
そのほか、「best」に関わる英単語としては、「最も有名な」は「best-known」で、「well-known」(有名な)の最上級です。そして、ある期間中に特に売れた本などを指す「ベストセラー」は「bestseller」ですので覚えておくとよいです。

「better」の基本的な使い方

つづいて、本章では、「good」と「well」のどちらから派生した「better」なのかに注目しながら、基本的な使い方を解説します。

「good」から派生した「better」の例

形容詞「good」から派生した「better」の例文を3つ挙げます。

Aさん
1)
I want to be better at basketball.
(バスケットボールがもっと得意になりたい)
Aさん
2)
Your bike is much better than mine.
(きみの自転車のほうがぼくのよりずっといいね)
Aさん
3)
My grades are getting better.
(成績がよくなってきています)

1番の例文は、定型句の「be good at」(得意である)が「be better at」に変化していることに注目しましょう。
2番の例文は、「very good」(とても良い)が「much better」に変化しています。「ずっといい」と訳されているように、「much」を使って「better」が強調されています。「better」を強調するときは、「very」ではなく、「much」、「a lot」、「far」や「still」を使います。
3番の例文で使われている「get better」は、「(物事や状況が)良くなる」という意味のフレーズで、例文のように「be getting better」と進行形にすることで、以前より良くなっているという経過を表現することができます。

「much」と「well」から派生した「better」の例

副詞「much」や「well」から派生した「better」の例文を3つ挙げます。

Aさん
1)
I like this T-shirt better than the white one.
(こっちのTシャツのほうが白いほうより好きだ)
Aさん
2)
I know her better than you do.
(私はあなたより彼女のことをよく知ってるわ)
Aさん
3)
You speak English better than I (do).
(きみはぼくより英語を話すのがうまいね)

1番の例文の「better」は、「very much」の比較級です。2番と3番の例文は、それぞれ「よりよく」と「より上手に」と意味は違いますが、同じ「well」の比較級として「better」が使われています。

「much」から派生した「better」の例 その2

「better」を使った日常会話でもよく耳にする「どちらをより好むか」という疑問文と、それに対する答えについて紹介します。

Aさん
Which do you like better, tea or coffee?

Bさん
I like coffee better.

Aが「紅茶とコーヒーとどちらがお好きですか」と聞いたことに対して、Bが「コーヒーのほうが好きです」と答えている会話です。

「best」の基本的な使い方

本章でも、まず「good」と「well」のどちらから派生した「best」なのかに注目しながら、基本的な使い方を解説します。

形容詞「good」と「well」から派生した「best」の例

形容詞「good」と「well」から派生した「best」の例文を4つ挙げます。

Aさん
1)
He’s one of my best friends.
(彼は僕の親友の1人です)
Aさん
2)
This is the best book I’ve ever read.
(これは私が今までに読んだ中で一番いい本だ)
Aさん
3)
The best thing to do when you’re tired is to go to bed.
(疲れた時は寝るのが一番)
Aさん
4)
She feels best in the morning.
(彼女は午前中が最も気分がよい)

1番から3番の例文の「best」は、「good」の最上級です。通常、「best」の前には、2番と3番の例文のように「the」をつけますが、1番の例文のように「my」や「your」、「Ken’s」などの所有格がつく場合は、「the」はつけません。4番目の例文の「best」は、形容詞「well」の最上級で、「best」の後ろに名詞がつかない場合も「the」はつけません。

副詞「well」から派生した「best」の例

副詞「well」から派生した「best」の例文を2つ挙げます。

Aさん
1)
Who can sing (the) best in your family?
(家族の中でだれがいちばん歌がじょうずなの)
Aさん
2)
I like winter (the) best of all the seasons.
(全ての季節の中で冬がいちばん好きだ)

どちらの文章も「best」の前の「the」は省略できますが、アメリカ英語ではつけるケースが多いです。また、「best」の後ろの「in」と「of」の使い方に注目しましょう。「in」は、後ろに「your family」のように単数名詞がくる場合、「of」は、後ろに「all the seasons」のように複数名詞がくる場合とそれぞれ使い分けます。

名詞「best」の使い方

「best」の名詞用法を解説します。
「the」や「one’s」をつけて、「最もよいもの」、「最高の人(もの)」、「最善」という意味になり、「the best of friends」は「最良の友」、「the second [the next] best」は「二番目によいもの」です。さらに、「This is the best I can do for you.」(これが君にしてあげられる最善 [精一杯] のことです)は、日常会話でもよく耳にする表現ですので、覚えておきましょう。

「better」と「best」の応用表現のまとめ

本章では、「better」と「best」を使った定型句など、応用的な表現を紹介します。会話の幅が広がる表現ばかりですので、覚えておくと便利です。

「better」を使った定型句

「better」を使ったフレーズを3つ紹介します。どれも日常生活でよく耳にする表現です。

no better than…(…も同然で、…にすぎない)
The more, the better.(多ければ多いほどよい)
The sooner, the better.(早ければ早いほどよい)

忠告する表現

「had better」(…したほうがよい/ …すべきだ/ …しなさい)を使った、何かを忠告する時の表現を紹介します。
例えば、「It’s a long way there. We’d better leave early.」は、「あそこまでは遠いから早めに出発したほうがいいね」という意味です。「We’d」や「You’d」のように省略して発音するのが一般的で、「better」の後ろには動詞の原形がきます。また、否定形は「had better not + 動詞の原形」で、「not」の位置を間違えやすいので気をつけましょう。
また、忠告や命令、脅しなどのニュアンスがある表現なので、目上の人には使わない方がよい表現です。くだけた口語では、「had」を省略して「You better…」や単に「Better…」と言うことも多いです。

「best」を使った定型句

「best」を使った定型句を例文と共に4つ紹介します。

Aさん
1) at one’s best(最良の状態で)
The cherry blossoms are at their best now.
(桜は今がいちばん見ごろです)
Aさん
2) at (the) best(せいぜい、よくても)
My English grade will be a 3 at (the) best.
(英語の成績はよくても3だろうな)
Aさん
3) Do [try] one’s best(全力 [最善]を尽くす、できる限りのことをする)
We did our best, but we couldn’t win the contest.
(全力を尽くしたが、コンテストに優勝できなかった)
Aさん
4) make the best of( [不利な事情など] に対してできるだけのことをする)
Make the best of a bad situation.
(悪い状況をうまく活用しなさい)

2つ目の表現では「the」を省略できますが、基本的には、どのフレーズも「best」の前に「the」または「one’s」がつくので注意しましょう。

まとめ

今回は「better」と「best」の基本的な使い方から、応用表現まで、紹介しました。
日常生活で使える便利な表現がたくさんあったと思います。ぜひ会話の中に取り入れてみてくださいね。
では、次回をお楽しみに!

引用文献:アンカー大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 株式会社学研プラス