「英語で何て言う?」コーナー、今回は3つの前置詞 「at」「in」「on」です。

前置詞の中でもよく使う「at」と「in」と「on」は、主に時間や場所を表す名詞の前に置かれます。それぞれの前置詞にどのような意味があるかを理解して、正確に使い分けができるようになることが大切です。

今回は、基本的な意味と使い方から、定型句まで、「at」と「in」と「on」を掘りさげて解説します。

「at」と「in」と「on」の概念

前置詞を正しく使えるようになるためには、まずそれぞれの概念を把握することが重要です。今回の3つの前置詞をイメージとして捉えることから始めてみましょう。

点を表す前置詞「at」

まず、「at」は、ある1点を表します。

「at 6 pm」(6時に)や「at station」(駅で)のように、時刻など特定の1点や、地図上のある一点(場所)を指す時に使います。「at noon」(正午に)、「at night」(夜に)、「at the moment」(今は)、「at that time」(当時)、「at (the age of) 16」(16歳の時に)などはよく使う表現ですので覚えておきましょう。

空間を表す前置詞「in」

次に、「in」は、空間的な広がりの中にある(いる)イメージです。

「in the afternoon」(午後に)、「in May」(5月に)、「in winter」(冬に)のように、長さのある期間を指します。他にも、「in 2020」(2020年に)、「in a day」(1日に)、「in an hour」(1時間後に)という使い方もします。

平面を表す前置詞「on」

最後に、「on」は、平面に接しているイメージです。

「on Monday」(月曜日に)、「on Sunday morning」(日曜の朝に)、「on July 4」(7月4日に)のように、特定の日や特定の日の朝・晩を指します。

それでは、「7月14日の午後に」と言うときは、どの前置詞を使うでしょうか。「午後に」は「in the afternoon」ですが、特定の日の午後を指す時には、「on」を使って、「on the afternoon of July 14」となります。

「at」(点)、「in」(空間)、「on」(平面)の順に、広い範囲を表すと覚えておきましょう。

場所を表す「at」と「in」と「on」

前章で解説した「時間」と共に間違えやすいのが、「場所」を表す時の前置詞の使い方です。特に、「at」と「in」の使い分けが分かりにくいという人が多いと思います。

場所を表す「at」

「at」は、店、駅、小さな町など比較的狭い場所や地点を表す時に用います。「We arrived at Narita at 9:00 am.」は、「私たちは午前9時に成田(空港)に着いた」を意味し、成田(空港)を小さな町として捉えています。また、「Let’s meet at the station at 5 o’clock.」は、「駅で5時に会いましょう」となります。場所と時間を表すのに、両方共、前置詞「at」を使っていますが、間違いではありません。

場所を表す「in」

一方、「in」は、国や大都市、建物の中を表す時に使います。「My uncle lives in Chicago.」(おじはシカゴに住んでいる)は、アメリカ第三の都市であるシカゴに続く前置詞として「in」が使われています。さらに、「There were a lot of people in the station. 」は、「駅にはたくさんの人がいた」という意味ですが、ここでは駅の構内を指しているため「at」ではなく、「in」が用いられています。このように、駅を表す場合でも、状況によって、どちらの前置詞がふさわしいか考える必要があります。

「live」(住む)+「at」と「in」と「on」

次に、「…に住む」という表現と前置詞の選び方を解説します。以下の3つの例文で比較してみましょう。

  • The Browns live at 15 High Street.「ブラウンさん一家はハイストリート15番地に住んでいる」
  • I live on Olive Street.「オリーブ通りに住んでいます」
  • He lives in this city.「彼はこの町に住んでいます」

1つ目の例文のように、番地を示す場合は「at」、2つ目の例文のように、街路を示す場合は「on」、最後の例文のように、町などを指す場合は「in」を通常用います。

地点と位置を表す「at」と「in」

最後に、地点や位置を表す前置詞の使い方を紹介します。まず、「レッスン5(56ページ)から始めましょう」は、「Let’s start at Lesson 5 (page 56).」と言います。「〜から」と聞くと、「from」が正しいのではないかと考えがちですが、特定のページを示す場合は「at」を使います。同様に、「太陽は東からのぼり西に沈む」は、「The sun rises in the east and sets in the west.」と表現します。「from the east」や「to the west」と英訳しがちですが、「in」を使いますので注意しましょう。

「at」と「in」と「on」を使った定型句のまとめ

これまで、それぞれの前置詞の基本的な用法を解説してきました。本章では、日常会話の中でもよく使われる定型句を紹介します。

まず、評価の対象を表す「at」と「in」の使い方を紹介します。「My brother is good at English」(兄は英語が得意だ)は、「be動詞 + good at 〜」(〜が得意です)を使った表現です。逆に、「兄は英語が苦手です」は、否定文で「My brother is not good at English.」と言えます。同様に、「in」を使っても不得意であることを表現できます。「I’m weak in science.」は、「私は理科が弱い」という意味で、逆に得意だと言いたい場合は、「I’m strong in science.」になります。

その他にも、「at」と「in」と「on」を使った定型句はたくさんあります。特によく使われる表現を以下にまとめておきます。

not at all少しも…ない
in my opinion私の意見では
in front of…の前に(の)
in itselfそれ自体で(は)
from…on …からずっと
on and offときどき、断続的に
on and on休まずに、どんどん

それぞれの前置詞の持つ意味合いを覚えておくと、英文の意味も理解しやすく、表現の幅も広がります。一般的に、「in」は、何かの中にある状態や範囲を表す傾向があります。「at」は、方向や目標、割合などを表し、「on」は、何かの上にある状態、身についている状態や継続の状態などを表しています。

定型句は、それだけを暗記しても日常生活では役立ちません。実際に自分で文章を作って話してみることで身につきますので、繰り返し練習してみましょう。

まとめ

今回は「at」と「in」と「on」の基本的な意味や使い方をたくさん紹介しました。

日常生活で使える便利な表現がたくさんあったと思います。ぜひ会話の中に取り入れてみてくださいね。

では、次回をお楽しみに!

引用文献:アンカー大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 株式会社学研プラス