「as」という英単語は、意味が多くて覚えるのが大変だというイメージがありますよね。
「as」を含んだ熟語もたくさんあって、いちいち個別に暗記していませんか?

しかし、「asの7つの意味」や、

 

【as】の意味が多すぎる!見分け方や使い方を1つ1つ詳しく解説

「as」を使ったフレーズ

as to

「as to」という表現には、意味が2つあるといわれます。
1つ目は、「~に関して」「~について)」という意味です。

I am not sure as to which decision I should make.
私はどの決断をするべきかについてよく知らない

2つ目は、「~に従って」「~によって」という意味です。

Our teacher divided all students as to their grades.
私達の先生は成績に従って、生徒を分けました

2つとも「イコール」を指す「as」と、方向を示す「to」を組み合わせた表現である、というイメージで捉えると良いでしょう。

as for

「as to」と同じく「~について」という意味の表現ですが、「as for」は主に人に対して使います。

As for me, I agree with his opinion.
私に関しては、彼の意見に賛成です

「as」に「~(私)には」を表す「for」がくっついた表現です。

as well as

「as well as」 にも、「意味が4つある」と言われます。
「A as well as B(BだけではなくAも)」「as well as(同様に)」「as well as(同じくらい上手に)」「as well as(…する限りでは)」の4つです。

しかし、「as well as」全体で大きな「イコール」を指していると考えると分かりやすいかと思います。

He can speak Japanses as well as English.
彼は英語だけじゃなく、日本語も話せる

He can speak Japanese as well as I can.
彼は自分と同じくらい上手に日本語が話せる

as well

「as well」は「同様に」という意味の表現で、文の最後に置かれます。

What I like about this app is it can be used offline as well.
このアプリはオフラインでも使えるから好きだ。

「オフラインでも使える」ということは、もちろん「オンラインで使える」を意味しています。
「オンラインでもオフラインでも同じように使える」という意味で2つの使用環境を「イコール」でつないでいる表現といえます。

as long as

As long as she is here, I can’t focus on my task.
彼女がここにいる限り(条件)、私は仕事に集中できない。

as far as

As far as I know, her daughter is a doctor.
私が知る限りでは(知見・記憶)彼女の娘は医者である。

as if

「as if」は「まるで〜であるかのように」という意味の表現です。言外に「実際にはそうではないけれど」という意味が含まれています。つまり、仮定法と一緒に使われる表現です。

He talks to me as if he were my mother.
彼はまるで私のお母さんであるかのようには私に話します

当然「彼」=「私のお母さん」ではありませんが、この場合、現実と、「彼が私のお母さんである」という仮想現実がイコールで結ばれている表現といえます。

まとめ

ネイティブは「as」の意味を8つに分けて考えているわけではなく、「イコール」という意味から派生させて使っています。
私たちも、8つの意味を個別に覚えるより、ネイティブが抱いているイメージを参考にした方が効率的です。

「as」に限らず、「いくつかの意味がある」と言われている単語や表現は、1つのイメージから派生している場合が多いです。
単語を学習する際は、「ネイティブの頭の中のイメージ」も上手に利用していくと良いでしょう。