「英語で何て言う?」コーナー、今回は「~ばかり」についてです。

「~ばかり」という表現は、物事の範囲や程度を表したり、限定する意味があり、日常的に使う場面も多いのではないでしょうか?

今回は、基本的な英文から、応用編まで、「~ばかり」に関する英語表現を紹介します。ぜひ参考にしてください。

「~ばかり」に関する英単語まとめ

まずは「~ばかり」に関する英単語を紹介します。

「~ばかり」を意味する英単語はたくさんあり、シチュエーションによって使い分けます。以下がよく使われる単語ですので、覚えておきましょう。

  • about     「およそ」といった程度を意味する「~ばかり」
  • always   「いつも」といった頻度を表す「~ばかり」
  • only       「…だけ」といった限定を表す「~ばかり」
  • just        「ちょうど」といった時制を表す「~ばかり」
  • almost  「ほとんど」といった程度を意味する「~ばかり」

このように、「~ばかり」には様々な意味があり、状況に応じて適した英単語を使い分ける必要があります。次章では、それぞれの単語を使った具体的な英語表現を解説します。

「~ばかり」を使った基本的な英語表現

「~ばかり」を使った表現ってたくさんありますよね。ここではその中からいくつかの英語表現で、先に紹介した単語を使った基本的なものを解説します。

まずはよく使う簡単な例文を5つご紹介します。

程度を表す「about」

「私達は1週間ばかり前にこちらに引っ越してきました」は、「We moved here about a week ago.」です。

「about」(約、およそ)を使って、1週間前くらいという程度を表しています。

頻度を表す「always」

「おまえはテレビばかり見てるな」は、「You’re always watching TV.」で、テレビを見ること以外何もしていないような様子を誇張している表現です。

「always + 現在進行形」は、単純に「いつも〜している」という意味ではなく、「いつも〜ばかりして(うんざりする)」というネガティブなニュアンスを含んでいる表現です。

限定を表す「only」

「I eat only beef.」は、「私は牛肉ばかり食べる」で、牛肉だけ限定して食べることを意味しています。

さらに、「It’s only the beginning.」 は、「まだ始まったばかりだよ」で、スタート地点だと限定して強調している表現です。

時制を表す「just」

動作が完了してまだ間もないことを表現する時は、「just」を使います。「兄は学校からちょうど帰ってきたばかりだ」は「My brother just got home from school.」です。また、「運転免許を取ったばかりです」は、「I have just got my driver’s license. 」と言います。

「〜したばかり」は、現在完了形(have + 過去分詞)で表現するのが一般的ですが、「ago」や「yesterday」など過去を表す単語を伴う文章は、過去形を使いますので気をつけましょう。

程度を表す「almost」

ある動作がすぐにでも実行される状態にあることを表す時には、「almost」を使います。

「ぼくは飛び上がらんばかりに喜んだ」は、「I almost jumped for joy.」と言えます。

「~ばかり」を使った応用的な英語表現

続いて応用的な表現として、「~ばかりでなく…も」(not only 〜 but [also] …)という、情報を追加して表現する定型句をご紹介します。

「Shcweitzer was not only a doctor but (also) a musician.」は、「シュバイツァーは医師であるばかりか音楽家でもあった」という意味です。「as well as」を使って、「Shcweitzer was a musician as well as a doctor.」と言っても同じ意味になります。

また、「〜と言わんばかりに」(まるで〜のように)という表現は、「as much as to say」を用いて言うことができます。「彼は大きなお世話と言わんばかりの顔をした」は、「He looked as much as to say, “Mind your own business!”」のように表現されます。

ここでの「Mind your own business」は、直訳すると「自分のことを気にしなさい」ですが、慣用表現で「大きなお世話」という意味ですので覚えておきましょう。

まとめ

今回は「~ばかり」に関する英単語や英語表現を紹介しました。

日常会話で意外と使える表現がたくさんあったと思うので、これを機に覚えて、使ってみてくださいね。

では、次回をお楽しみに!

引用文献:アンカー大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 株式会社学研プラス