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海外の語学学校に実際に通っている日本人の、語学学校体験レポートその2です。

前回の記事(レポートその1)はこちら

アリゾナ大学へ語学留学

私は現在、アメリカのアリゾナ州にあるアリゾナ大学の語学学校に通っています。アリゾナ大学に付属している語学学校なので、アリゾナ大学のキャンパス内にあり、一般の学生同様にキャンパスライフを満喫しています。アメリカの大学の雰囲気は、日本と比較して、とにかく規模が違うということでしょう。

アリゾナ大学はキャンパスがひとつの町のようになっていて、キャンパス内だけでスターバックスが2店舗あるほどです。キャンパス内の移動は、自転車かスケートボード。駐車場から学生専用の無料の自転車があるほど巨大で、徒歩移動は近場に限られます。駐車場から校舎まで歩くと10-15分かかります。

キャンパス内には、学校専用の警察や、5万人以上を収容できるアメリカンフットボールのスタジアムなど施設の規模も日本とは比較になりません。アメリカンフットボール、バスケットボールは特に人気が高く、アリゾナ大学で試合がある場合は町が静かになるほどです。

4万人の学生が学び、学生以外にも最新医療の研究所や大きな病院、世界トップレベルの地質学の研究所など、圧倒的な規模の施設で驚くばかりです。あまりにも規模が大きいため、4年生でも施設や教室の場所を知らないほどです。

そんなキャンパスで学ぶ私にとって、アメリカでの大学生活はたくさんの刺激を与えてくれていますが、日本の教育機関と大きくことなる点は大きくわけてふたつあります。ひとつ目は「自身から学ぼうとする姿勢がないと意味がない」こと。ふたつ目は「受ける刺激が非常に多いこと」です。

いずれも、どこかで聞いたことあるような話で、目新しいことではないかもしれません。しかし、伝え聞くことだけでなく、身を持って痛感することは本当に重要ということも知りました。

自身から学ぼうとする姿勢がないと意味がない

ひとつ目の「自身から学ぼうとする姿勢がないと意味がない」ことは、消極的でシャイな日本人にとって、始めに味合う洗礼のようなものです。授業中、黙って聞いてノートを取るスタイルだと「授業に参加していない」という評価をされてしまいます。

先生が言っていることや、テキストに書いてあることに少しでも疑問があれば、その都度すぐに質問する「瞬発力」が重要です。つまり、リアルタイムで理解し、リアルタイムで想像力を働かせられないと参加できません。この点は日本人がアメリカの大学の雰囲気に飲まれやすいところでしょう。

受ける刺激が非常に多いこと

ふたつ目の「受ける刺激が非常に多いこと」は、アメリカの多国籍な文化によるものが多いかもしれません。アメリカの大学にはたくさんの国籍の人が集まってきており、もの凄く熱心に学んでいます。私の通う大学も例外ではなく、日本のように授業中についつい居眠りしてしまうことは考えられません。

どんな授業でも必ずと言っていいほど、授業中に「ディスカッション」があります。その際に、グループを組むのですが、そこで色々な国の相手の意見や考え方、さらには国の文化、宗教なども知れ、日本にいる限りは知ることなく終わるようなことにも触れられます。この点は、インターネットで世界と繋がっている時代とは言え、アメリカにこなければ手に入らない経験ではないでしょうか。

このように、学ぶ姿勢と受ける刺激の多さは、アメリカの大学生活ならではの経験だと思っています。

学校の先生

私が通っている語学学校の先生たちは、大学のなかでも評判が高い先生ばかりです。英語を教えるための資格を有する人と、複数年の英語教員としての経験が採用の条件になっているため、必然的にレベルが高い先生ばかりになります。

アメリカ国籍の先生が5割。その他に、ロシア、スロバキア、イタリアなど様々な国籍の先生がいます。彼らはもちろんネイティブスピーカー並の英語力をもち、発音もアメリカ発音です。私の個人的な感覚ですが、アメリカ人の先生よりもヨーロッパ系の先生の方が、理解しやすい説明をしてくれるような気がします。

生まれつき英語圏で育ったアメリカ人の先生は、英語の仕組みを自然に身につけており、論理的に説明できないことが多く、その一方で、ヨーロッパ出身の先生は自身の母国語ではない英語を学ぶ際に、英語の仕組みを論理的に学んできているという経験または環境の差があると思います。

日本人が接続語の「に」「が」「を」「で」などを、日本語を学ぶ外国人に、正しく的確に説明できるかどうかの違いに似ているかもしれません。逆に日本語を母国語にしない人の方が、日本語の仕組みを理解していることは往々にしてあることです。

実際にアメリカ人の先生に文法を質問すると「英語はそういうものだ(English is crazy.)」という曖昧な返事で片付けられてしまいますが、ロシア人の先生に同じ質問をすると英語の仕組みや特徴、成り立ちを論理的に説明してくれます。

もちろん先生によって個人差があることでしょうが、私が1年以上学んだ結果、上記のようなケースは多々ありました。さらに、成績や満足度においてもアメリカ人の先生よりも、ヨーロッパ系の先生の時の方が良かったという印象もあります。このように日本人にとっては、英語が第2言語の先生に教えてもらうほうがいいかもしれません。

対して、アメリカ人の先生は、授業に対する工夫がユニークです。スマートフォンのアプリを使った発音のテストや、授業中に演劇のようなことをさせて自然な英語を身につけさせる、Facebookに英語で投稿するなど、楽しめる授業をするのが上手です。

授業内容や先生との相性は人それぞれですが、私の個人的な経験では、アメリカ人の先生とヨーロッパ系の先生両方から教えてもらう機会があるということは貴重なことだと思っています。

授業の進め方

私が通っている語学学校は朝8時から1時までです。毎日ライティングとオーラルコミュニケーション、そして日替わりでグラマーとリーディングがあります。つまり1日3科目の授業があるわけですが、いずれも徹底してネイティブの英語です。7段階あるレベルのどのレベルでも終始、ネイティブ英語が使われます。

基本的には教科書に沿って授業が進められますが、なかには屋外で簡単なヨガをしながら授業したり、映画を見せたり、時事ネタについて議論したり、授業の進め方はそれぞれです。ひとつ言える点としては、日本の授業よりもユニークで面白いことです。

なかには授業にまったく付いて行けない人もいますが、そういう人はクラスメイトの手を借りて、授業の内容や宿題、テストの情報などを共有しています。アメリカでの英語の学習は、個人戦であるように見えて、実は団体戦のような要素も含んでいます。英語に自信がない人はまずはクラスに友達を作るといいでしょう。日本人というだけで友達が出来ること間違いなしです。

授業で聞き取れなかったり、理解できなかった場合は、その時点で話を遮ってでも質問しない限り付いて行けません。始めは厳しいですが、予め予習をしておくことで理解力は向上します。私は苦手な授業や英語が聞き取れないような先生の授業は、帰宅後に復習と予習をしています。なかでも予習の重要性は高いと思います。

授業内容は先生やレベルによって違うので一概には述べることはできませんが、クラスに友達を作ることと、予習と復習を注力することで難しい授業でも付いていけるでしょう。

ホームワーク

ホームワークも先生によって異なります。まったくない先生もいれば、毎日膨大な量を出す先生もいます。学校の方針として、ひとつの授業が1時間30分の場合、自宅学習として2時間勉強することを要求します。学校で1時間30分勉強したことを、自宅で宿題や予習、復習を含めさらに2時間勉強するというものです。私の学校では毎日3教科ですから、自宅で6時間は勉強しなければいけないプログラムです。

実際には、毎日ここまで要求されることはありませんが、中間テストや期末テスト前はエッセイを書いたり、プレゼンテーションの準備をしたり、文法問題をひたすら練習したりと一気に多忙になり、週末も勉強に追われます。

アメリカらしい点としては、先生が宿題のことをすっかり忘れていることはよくあります。アメリカで学生をしていると、こういうことにも慣れてくるでしょう。

テスト

私の学校では各教科、大きくわけて中間テストと期末テストがあります。さらに授業によっては、毎日授業開始冒頭に10分程度のクイズがあり、昨日学習したことのおさらいが行われます。いずれも最終的な評価(グレード)に直結するため重要です。

テストの基本的なスタイルは、ライティングの授業はエッセイ、オーラルはプレゼンテーション、グラマーは文法問題、リーディングはパッセージ問題と単語問題で構成されています。

エッセイとプレゼンテーションのテストは、準備に時間がかかるので苦労しますが、時間がかかるだけあって、日常生活に活きることが多くあるように思えます。グラマーとリーディングは、日本で英語を勉強したのであればほぼ問題ないでしょう。意外に見落としがちなのが「問題文の英語を理解できない」ことです。

テストでは、当然ながら問題の回答方法や指示も英語なのですが、問題文が長文だと何をどう回答すればいいのか分からなくなることがあります。例えば、主語にはS、動詞にはVを記載し、従属節を括弧で囲み、主節は下線で、従位接続詞はまるで囲み、さらに従属節のタイプを答えなさい、という英語の問題文を正しく理解できなかったり、勘違いしてしまうことはよくあります。

日本語なら簡単な問題でも、英語になると突如できなくなることは、留学生であれば一度は経験するでしょう。多くの先生は授業中にテスト問題の傾向や方式を教えてくれますので、よく理解するかクラスメイトと共有すれば問題なく乗り越えられるはずです。

評価

アメリカの学校では共通してGPAと呼ばれるグレード評価システムがあり、すべての教科を1.0から4.0(4.0が最高評価)の4段階の数値と、FからA(Aが最高評価)で評価されます。私の語学学校でも一般的な大学同様にGPAシステムが採用されており、テストの度にグレードが付けられます。

プログラム最期に行われる期末テストの点数が出た時点で最終的なGPAが確定します。GPAのシステムは学校や先生によって異なるため一概には述べられませんが、私の学校では「GPA2.0およびC以上」を取得できなければ再履修です。ただし、毎日授業に出席して、テストで70点以上を取っていれば再履修になることはないでしょう。

アメリカの大学では、テストやクイズが終わる度にクラスメイト同士で「グレードどうだった?」とか「いまはCだよ」なんていう会話が多く交わされるようになります。仮に、プログラム途中でグレードが「C」だとしても、後半戦頑張ればBやAを取得することも可能です。私はプログラム前半にC以下だったため、再履修の警告を受けたことがありましたが、後半戦で巻き返して最終的にBでパスしました。

GPAシステムを攻略するコツとしては、授業が優しい前半戦にしっかり点数を取って良いグレードでいることです。これにより、授業が難しくなる後半戦に点数が悪くても、前半戦の「蓄え」でカバーできるのです。前半戦をAまたはBで乗り切るようにするといいでしょう。前半戦でグレードが悪いと後々グレードを上げるのに苦労します。

最後に

私はアメリカの大学内で学びながら、学ぶことに対する意欲の重要さと、多くの文化や考え方の違いに関する刺激を受けています。特に後者についてはアメリカならではなので、後の人生において、あらゆる物事を幅広い視野で考えられるようになると思います。

ありきたりな経験談ではありますが、一念発起してアメリカに来て、これらのことを肌で感じる重要さを味わえていることは大きな財産です。開放的で友好的なアメリカの大学の雰囲気は、たくさんの刺激で溢れています。