「英語で何て言う?」コーナー、今回は「メディア・通信手段」についてです。

英語で「メディア」といえば「media」、単数形は「medium」です。「メディア」は、私たちの生活に日々大きな影響を与えていますね。

とても身近にある「メディア」や「通信手段」について、今回は基本的な知識とともに、その英語表現についてもまとめました!

「メディア・通信手段」に関する英単語まとめ

まずは「メディア・通信手段」に関する英単語を紹介します。

「メディア」は、英語で言うと「media」です。「media」は、「medium」の複数形です。

また、「通信手段」は、「means of communication」と言います。

「メディア」に関連する英単語として、マスメディアは「mass media」です。「mass」には、「大衆」や「多数」という意味があり、「mass media」は、不特定多数の大衆に向けた情報伝達手段を指しています。

マスメディアの種類を表す英単語として、雑誌は「magazines」、新聞は「newspapers」、ラジオは「radio」、(インター)ネットメディアは「internet media」です。また、より原始的な媒体(メディア)として、立て札「notice boards」や、江戸時代に使われていた、瓦版(旧式の新聞)「kawaraban」(old-style newspaper)があります。

「メディア」の移り変わりに関する英語表現

現在はインターネットが普及し、短時間にほしい情報が引き出せるようになっていますね。この章では、「メディアと通信手段」に画期的な変化をもたらした「電子書籍」「携帯電話」をテーマに、英語の表現を見ていきたいと思います。

「日本のメディアの歴史」を英語で言うと、「The history of media in Japan」となります。また、「これまで時代ごとに様々な「メディア」が登場してきました。」は、「Each historical period has had its own type of media.」と表現します。ここでは、現在まで継続している歴史的な事実を説明しているので、”現在完了形”(have [has] + 過去分詞)を使うことに注意しましょう。また、「its own」で「それ自身の」という意味があり、「時代ごと」を明確にする表現です。

まずは、電子書籍「E-books」を例に、日本語→英訳の順に例文を解説します。

「電子書籍は最近登場したメディアの一つです。」

「E-books are one of the types of media that have appeared recently.」

電子書籍が登場した結果の現在の状況を表すため、ここでも”現在完了形”が使われています。

「紙の書籍や雑誌の売り上げが下がる中、電子書籍の発行部数は伸びています。」
「Sales of paper books and magazines are decreasing, but the number of e-books is increasing.」

この文章では、「decrease」(減る、下がる)と「increase」(増える、伸びる)という対照的な動詞を並べて説明しています。

「2015年の電子書籍の売り上げのうち81%がコミックでした。」
「Eighty one percent of e-book sales in 2015 came from comic books.」

ここでは、「〜からもたらされる」という意味の「come from」の”過去形”が使われています。

次に、携帯電話「cellphones」の移り変わりに関する表現を紹介します。

「日本で携帯電話が初めて発売されたのは1985年でした。その後、携帯電話の技術はめざましい進化を遂げました。」
「Cellphones were first sold in Japan in 1985. After that, the technology develops at a remarkable pace.」

最初の文章は、「携帯電話」を主語にして、「sell」(売る)の”受動態”で表現されています。「first」(初めて)を置く位置に注意しましょう。次の文章では、「develop」(発達する)と「remarkable」(めざましい)の二つのキーワードを使って、文章が作られています。歴史的な事実などを説明する時によく使う単語ですので、覚えておきましょう。

「30年前には携帯電話を利用する人がほとんどいなかったのが、今では小学生にも普及しています。」
「Just 30 years ago, almost no one used cellphones, but now even elementary school students are using them.」

「no」で始まる文章は、文全体を否定します。「no one〜」で、「誰も〜ない」という意味です。「ほとんどいない」と言うために、「no」の前に「almost」が補われています。「elementary school students」(小学生)でさえ携帯電話を使っているということを強調する目的で、「even」(〜でさえ)が使われている文章です。

このように、「メディアや通信手段」の移り変わりを説明するのは難しく感じますが、紹介した基本的な単語と、形容詞や動詞などのキーワードを押さえておくと、表現の幅が広がります。

「メディア・通信手段」に関する基本的な英語表現

この章では、よく耳にする「メディア・通信手段」に関する英語表現を2つ紹介します。

毎日する人も多いかもしれない「ネットサーフィン」は、英語では何と言うのでしょうか。「ネットサーフィンをして徹夜した。」は、「I stayed up all night surfing the net.」と言います。「ネットサーフィンをする」は、「surf the net (web)」です。「stay up all night」で「徹夜する」という意味になりますので、覚えておきましょう。

もう一つ、よく聞く表現として、「便りのないのは良い便り」ということわざがあります。これは、何かあれば連絡があるものだから、何も連絡がないということは良い兆候だという意味です。英語では、「No news is good news.」と言います。連絡が来なくて心配している友達に、言ってあげるといいかもしれませんね。

「メディア」に関する応用的な英語表現

私たちは、日々、テレビやラジオ、インターネットを通してたくさんの情報に触れています。

「メディア」は、注目を集める情報をこぞって取り上げます。そうした「メディア」を通した情報は、良くも悪くも大きな力を持ちます。

この章では、「media」を使った応用的な表現を解説します。

「メディア」が報道したことによって、世にもてはやされたり、人気者になったりした人を「メディアの寵児」と言いますが、英語では「media darling」という言い方をします。「彼女は、ここ最近で最も「メディア」にもてはやされた人物の一人です。」は、「She is one of the biggest media darlings of recent times.」となります。「darling」は、「最愛の人」や「お気に入りの人」という意味があります。

一方、ネガティブな意味合いを持つ「メディア」に関する応用表現もあります。「報道被害」は、「メディア」の偏った報道によって報道された側の名誉が傷つけられることを意味しますが、英語では、「trial by media」と言います。例文を見てみましょう。「The trial by media affects the fairness of the actual criminal trials.」は、「その報道被害は、実際の刑事裁判の公正さに影響する。」となります。

まとめ

今回は「メディア・通信手段」に関する英単語や英語表現を紹介しました。

今や日本でも8割近くの人が「スマホ」(Smartphone)を持っている時代ですが、いわゆる「ガラケー」も使われています。この「ガラパゴス携帯」を英語では、「Feature phone」と言います。

日々アップデートされている難しいトピックですが、日常会話で使える表現もあったと思うので、これを機に覚えて、使ってみてくださいね。

では、次回をお楽しみに!

参照:
アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)