「英語で何て言う?」コーナー、今回は「お店」についてです。

ショッピングは、海外の旅行先での楽しみの一つですよね。

行きたいお店のことは、英語でなんと言えばいいのでしょうか?日本語と同じでいいのか、それともまったく違う表現なのか…?

それでは、早速確認してみましょう!

同じ「店」でも、「shop」と「store」で微妙な違いがある!

改めて、日本語で「店」という言葉について考えてみると、売っている品物や規模の大きさに関わらず、その意味に含まれる範囲がとても広いことがわかります。

そもそも、日本語の「みせ」の語源は「見世棚(みせだな)」に由来しているといわれています。「見世棚」は、商品を並べる棚のこと。棚に置いて「見せる」ので、鎌倉時代の後半には「見世」と言われるようになり、室町時代になると「店」という文字が当てられたといいます。

このように、台の上に商品を並べて売る方法は、魚や肉などの食品を地面に置いて売るのが主流だった当時の中国や朝鮮には、見られなかったものらしいです。

さて、日本語の「店」が「見せる」ことから生まれたことがわかりましたが、英語の「店」はどうなのでしょうか?

英語で「店」と言われれば、「shop」と「store」が浮かびますよね。もともと「shop」は「小屋」から「買い物をする」という意味に派生した言葉、「store」は「貯える」という意味からきた言葉です。どうやら、この二つの言葉の微妙なニュアンスの違いが、「shop」か「store」かという表現の違いに影響を与えているようです。

英和辞典によると、一般的な「店(小売店)」には、イギリスでは「shop」がよく使われ、アメリカでは「store」が使われる傾向があるようです。ただし、アメリカでも商品を「貯えて=store」売る店ではないものには「shop」を使うようです。

「shop」と「store」における、イギリスとアメリカの違いをまとめてみました。

【イギリス】

shop」・・・一般的な小売店

store」・・・大きな店や複数の物を売っている店

【アメリカ】

shop」・・・一種類のものを扱う専門店や小さな店

store」・・・一般的な小売店

もう少しイギリスとアメリカの違いを比べてみましょう。

(米)  (英)
肉屋a meat shopa butcher shop(butcher’s)
小売店a retail storea retail shop
本屋a bookstorea bookshop(a bookseller’s)
理髪店a barbershopa barber’s (shop)

このように比べてみると、アメリカのほうが「shop」と「store」に微妙な違いがあるように思えます。なんでも「店」と言ってしまえる日本人にとっては、イギリスの「小売店=shop」の感覚のほうがわかりやすいかもしれないですね。

ただし、これはあくまで傾向なので、イギリスでは絶対「store」を使わない、アメリカでは「shop」を使わない、ということではありません。例えば、イギリスでアメリカ英語を使っても通じます。が、「それはアメリカ英語だね〜」と釘をさされることもしばしばあるようです。また、アメリカで「store」をよく使うといっても、慣用的に「shop」を使う場合もあり、一概にはいえないようです。

日本語の「デパート」、「スーパー」は和製英語

日本語の「デパート」は和製英語で、正しくは「department store」です。イギリスでは、単に「stores」ともいいます。

世界初のデパートは、1852年に織物商から発展したパリの「ボン・マルシェ」といわれていますが、デパートの定義は難しくあいまいで、諸説あるようです。

大量の商品を置いて販売するというアイデアは、イギリスで起こった産業革命と関係が深いとされています。産業革命によって大量生産ができるようになり、どこでどのように商品を売るかという問題が出てくるなか、デパートの構想が持ち上がったというわけです。

産業革命で富を築いた富裕層を顧客として、デパートは高級志向となり、質と種類を追求した商品が並べられ、デパートは次々に開業していきました。

第二次世界大戦後は、富裕層の減少や経済格差の改善が高まって、デパートは一時的に衰退を迎えます。

そこで、頭角をあらわしてきたのが「スーパー」です。日本語の「スーパー」も、「supermarket」を短かくした和製英語なので注意が必要ですね。

「supermarket」は大型の食料品店で使われ、イギリスでも通じますが、「hypermarket」と言われることが多いようです。ちなみに、小規模な食料品店のことは、イギリスで「a grocery’s(shop)」、アメリカでは「a grocery(store)」です。

「supermarket」はアメリカ発祥。“セルフサービスの食料雑貨店”というアイデアは、1916年にテネシー州メンフィスの「Piggy Wiggy(ピギー・ウィギー)」という店で初めて登場したと言われています。当初は生鮮食料品は販売しておらず、1930年代になって現代の「スーパー」に近い店が登場します。

ニューヨーク州ロングアイランドにできた「King Kullen(キング・カレン)」は、セルフサービス方式と低価格戦略で大成功しました。買い物に便利なようにとショッピングカートを使ったのも、このキング・カレンが最初といわれています。

時代は世界大恐慌の真っ只中です。客と対面して商品を売る伝統的な「market(市場)」を「super(超える)」という意味から作られた「supermarket」は、低価格戦略が支持され、事業が拡大していくうちに、いつしか「supermarket」という名詞になったのです。

日本とほぼ同じ表現、日本とは違う表現

さて、お店のなかには、日本で英語そのままの言葉で使われているものもあります。いくつか挙げてみましょう。

喫茶店a coffee shop
薬屋a drugstore (a pharmacy)
コンビニ(エンスストア)a convenience store
酒屋a liquor shop
(駅などの)売店a kiosk
花屋a flower store/shop
パン屋a bakery
ペットショップa pet store/shop
レストラン、料理店a restaurant
果物屋a fruit store
靴屋a shoe store
魚屋a fish shop

これらのお店は、旅行先でも迷わずにすぐ使えそうですね。ほかに、覚えていたほうが良い言葉も挙げてみましょう。

家具店a furniture store
クリーニング屋a (dry) cleaner’s
ケーキ屋a pastry shop
化粧品店 a cosmetic shop
電気屋 an electrical appliance store
 美容院 a beauty parlor/shop
文房具店 a stationery store
 八百屋 a vegetable store

旅行で使える英語表現

最後に、旅行先で覚えていると便利な表現をご紹介します。

その喫茶店までの道を教えていただけますか?
「Could you tell me the way to the coffee shop?」

その店は何時に開き(閉まり)ますか?
「What time [When] does the store open/close?」

その店は何時から何時までやっていますか?
「What hours is the store open?」

この店は今日は休みですか?
「Is this store closed today? 」

この辺に本屋はありませんか?
「Is there any bookstore(bookshop) around here?」

まとめ

いかがでしたか?

「shop」と「store」の違いは少し混乱しそうですが、何となく腑に落ちていただけたでしょうか?

みなさんが海外旅行に行かれたときには、いろんなお店の名前をチェックしてみると面白いかもしれませんね。

でも、一番大事なことは「shopでもstoreでも、とにかく話してみる!」ことかもしれません。それでは、次回をお楽しみに!

参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)