学生時代に憶えた英語、留学時代に駆使した英語、いざ久しぶりに使ってみようとしたらあれ?出てこない!?

英語も含めて言語とはツールです。使わないともちろん忘れてしまいます。せっかく覚えた英語、忘れないようにするのはどうしたら良いのでしょうか?

使っていないと忘れる、英語

学生時代に習っても、使う機会がないと…

今社会で活躍している働き世代の30代から40代の方は、すでに中学校で英語が必修化している世代の方々です。ですので、今まで一度も英語に触れた事がない、という方は少ないのではないでしょうか。

ここでポイントになるのが、学生時代に英語が得意だった方や、その後大学で英語を専攻していた、留学経験があるなどある程度英語に触れた経験を持っている方でも、その後全く英語を使わない時期が訪れると、英語を忘れてしまう可能性があるのです。

どうして使っていないと忘れてしまう?

幼少期に英語圏で生活をしていた日本人が帰国し、その後全く英語を使わないでいても、英語を忘れてしまうと言われています。

特に、幼児が言語を習得するのは耳からで、複雑な文法構成や構音などもそのまま覚えて、使いこなす事ができます。生まれたばかりの赤ちゃんが幼児になり、喃語が幼児語になり、そして日本語を話すようになりますが、この過程の中で複雑な日本語の文法も特別に教える機会なく(多少の言い間違いはあったとしても)子供は正しい日本語を理解し、使いこなせるようになります。

人間が言語を習得する時には、耳からリズムとして覚えると言われています。その為、複雑な文法や構音もそのまま知識としてではなく、感覚として覚えて使えるようになるのです。

つまり、幼少期に感覚として覚えた英語を使わないようになると、より英語を忘れやすくなってしまいます。これは、文法や構音を知識として理解していない為に、普段使っていない事によって感覚を忘れてしまう、という事です。野球やピアノのように、「やっていないと忘れる」楽器やスポーツなどと同じように考えると分かりやすいのではないでしょうか。

中学校時代の勉強から入った場合は?

一方で、英語を習っていたのが中学校や高校の場合、文法や構音構造については知識として学んだという実績がありますので、忘れてしまったとしても、知識として思い出しやすくなるメリットもあります。逆に、幼少期の感覚として英語を覚えるよりも、文法や構音構造からの知識からの勉強から入った場合、母国語である日本語がベースになるので、どうしても異なる発音域があるため、読み書き(reading, writing)はすぐにできるようになっても、聞き取りや会話(speaking, listening)に苦手意識を感じる人が少なくありません。その代わり、知識として得るので、今後英語を使わなくなった時でも文法や構音など、知識として英語を思い出しやすくなります。

とはいえ、いわゆる感覚的な部分である聞き取りや会話は、英語を日常生活で使っていないと忘れてしまいます。

使わなくなった英語を忘れたくない!そんな時は?

今は使わないけれども、将来また使う時の為に

せっかく覚えた・勉強した英語を忘れたくない!今は仕事や日常生活で英語を使う機会はないけれども、英語を生かした仕事にいつかチャレンジしたい!など、色々な理由で覚えた英語の知識や能力を忘れたくない、という方は多いと思います。英語を使わなくなっても、忘れないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?

それは、日常生活の中に少しでも英語を使用する機会を設けておく事です。

大切なのは、「聞き取り」と「会話」

日本人、特に中学校から初めて英語を習ったという世代の方なら、どうしても英語の勉強と言うと単語の書き取りや英作文を連想してしまうと思います。けれども、英語を忘れないようにするのに大切なのは、書き取りや英作文といったいわゆる「読み書き」ではなく、「聞き取りと会話」の部分なのです。

前述の通り、英語だけでなく言語での「聞き取りと会話」は、知識ではなく感覚として覚える事が多くなっています。その為、英語を忘れない為に大切なのは、英語の感覚を忘れない、という事なのです。

つまり、英語を忘れない為に少しでも英語を使う機会を日常生活に取り入れようと思ったら、英単語の書き取りや英作文をするのではなく、英会話やリスニングを行う、という事になります。

簡単にできる! 日常生活でできる英語を使う習慣とは?

10分間だけ「英語だけで会話する」時間を設ける

これは、筆者が学生の時に英語教員から教わった方法です。強制的に今から10分間、英語でのみ会話する、という時間を作るのです。同じくらいの英会話能力を持つ友人や家族同士で行えば、自分だけでなく、相手も英語を忘れる事を防げますので、嬉しい相乗効果も期待できます。また、「言霊」という言葉がある通り、言葉には魂が宿るという説がありますが、その通り同じ英語の会話でも人によって千差万別な表現方法や会話が生まれます。

英語だけで会話する時間は、相手の話し方を聞いて「そんな言い回しもあるのか!」と新しい発見も期待できる時間でもあるのです。

ちなみに、英語だけで会話する時間を作る、というのは英会話の感覚を養う上でも有効ですので、これからもっと英語をスキルアップしたい、という方にも有効です。

字幕映画や洋楽にチャレンジする

洋画を吹き替え版ではなく字幕で楽しむ、洋楽を歌詞カードなしでとりあえず聞き流してみる、というのは楽しみながらリスニングを磨ける方法です。英語が苦手、という中高生を対象に、英語に親しむための方法として紹介する場合もあります。

英語なら視覚と聴覚で、洋楽ならリズムと歌詞で英語を覚えられますので、好きなフレーズやシーンから英語表現を学ぶ事もできます。

野球好きなら、メジャーの実況付きで試合を観る

日本人プロ野球選手が、アメリカにわたってメジャーリーガーとして活躍する事も多くなりました。野球が好きな方にお勧めの方法が、メジャーリーグの試合を実況付きで観てみる事です。

英語に憶えがある方で、かつ野球にも詳しい方なら、比較的分かりやすい英語で実況を聞く事ができますので、耳や英語の感覚を鍛えるだけでなく、実況のちょっとした洒落た言い回しに感動できる事もあります。

筆者が覚えているのが、当時マリナーズに在籍していたイチロー選手の試合をテレビで観ていた時です。ライトを守っていたイチロー選手の頭上をボールが超え、誰もが長距離打を予想したその時、イチロー選手はダッシュで外野の壁面にぶつかりながらもジャンピングでボールをキャッチ!というスーパープレイを披露しました。場内は大歓声、実況も大興奮で”Wow! That’s Ichi’s field isn’t it ?“ と叫びました。

イチロー選手は外野手で、英語で外野は”outfield”と言います。また、fieldには「分野」という意味もあります。つまり、先程の実況は「ここはイチローが守っている外野だぜ!」「これがイチローのお家芸(得意分野)だぜ!」と二種類の意味をひっかけている訳です。

また、メジャーリーグもそうですが、野球も含めてスポーツの実況には独特のテンポで進められる事が多いので、リズムも耳ざわりも良く、テンポよく英語の感覚を忘れないようにしたい、英語を磨きたい時にも役立ちます。

効率よく英語を利用していたい&スキルアップなら、英会話

一番理にかなっているのが「英会話のレッスンを受ける」

以上の事から、憶えた英語の能力を忘れない為には、読み書きといった知識の部分ではなく、会話や聞き取りの感覚の部分を鍛える機会を持つ事が大切という事が分かりました。

また、日常生活の中でも取り入れやすい方法を紹介しましたが、英語を話す時間を持ちたくても、一人暮らしなどで会話に付き合ってくれる人がいない、映画や洋楽など、聴いたり観たりする暇がない、そもそも野球に興味がない…!という方もいらっしゃいます。

これらを踏まえて、忙しい現代人の英語を忘れない為の取り組みとして、一番効率が良いのが「英会話のレッスンを受ける」という事になります。

週に1回からのレッスンでも

英会話レッスンなら、受講料を支払って契約をすれば、否が応でも英語を使う時間を確保できます。マンツーマンからグループレッスンまで、色々な形の英会話教室がありますので、自分で通いやすい所を選ぶのが良いでしょう。

英会話のレッスンだけでなく、同時に英検やTOEICなどの資格取得を目指してスキルアップをしたい方なら、他の講座を併用して受講する事もできます。

週に一回、無理のない範囲で通える英会話教室もたくさんありますので、ぜひ活用してみましょう。

忙しい!費用を押さえたい!そんな時はオンライン英会話

英会話教室に通いたいけれども、レッスンの費用が気になる方や、いきなり知らない人と対面で話すのは緊張してしまう、なかなか忙しくて時間が取れないので、自分の空いている時間を活用してレッスンを受けたい!という方も多いです。

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