オンライン英会話

現在、私はアメリカのアリゾナ州の語学学校に通いながら、ビジネスを学んでいます。アメリカに引っ越して一年が経過し、アメリカ生活に慣れて来たものの、英語は相変わらず苦労している状況が続いています。

なかなか上達しない英語力を語学学校で勉強しているわけですが、私が通っている語学学校では、特に注力しているクラスがあります。それが「ライティング」のクラスです。

語学学校とは言え、会話だけに重点を置いているわけではなく、正しい英語を理解するには「ライティングスキル」と「グラマースキル」が必要というわけです。日本語に置き換えると分かりやすいと思いますが、いくら日本語が達者でも、日本語を書かせてみると全然ダメだと、学生や社会人になったときに困りますよね。

アメリカもまったく同じで、いくら英語での会話が流暢でも、文章やメールなどを書かせると間違いだらけだと、印象や信頼はガタ落ちになってしまいます。そのため、私が通っている語学学校では「ライティング」の授業に重きを置いているのです。

そんなライティングの授業で徹底して教え込まれるのが「エッセイ」です。アメリカで学生生活を送る人はエッセイは絶対に避けて通れないもの。日本では「論文」に該当するかもしれませんが、個人的には論文とはまた異なるものだと考えています。

この「エッセイ」がアメリカで学生生活や就職する際などに重要なキーになります。今回は私が個人的に経験したライティングクラスで学んだ「エッセイ」の重要性や事前準備などのコツを紹介します。

エッセイとは…?

そもそもエッセイとは、非常に広義な意味を持っています。私がこれまでに書いたエッセイのコンセプトはいくつかあり、ふたつのものを比較して要約する「Compare and Contrast Essay」、自身の人生について書く「Narrative Essay」、特定の分野に関して参考文献を使って調査し要約する「Research Paper」、特定の物事や文献の内容を簡潔にまとめる「Summary Essay」、問題点とその解決方法をまとめる「Problem-Solution Essay」など多岐に渡ります。

このようにエッセイとは、あらゆることをまとめて英語で文章化するものと言えるでしょう。したがって、歴史の授業でもエッセイはありますし、数学の授業でもエッセイが存在します。

実際に私の友人は、光工学の授業で膨大な量の「Research Paper」を書かなければならず苦労しています。特定の物事について書くのがエッセイというわけではなく、エッセイのテーマは千差万別。毎回違ったテーマを決まった形で書くというものです。

渡米前にエッセイを勉強しておこう

アメリカで大学や大学院、就職をする場合はエッセイは極めて重要な要素です。エッセイがうまく書けなければ、大学などの教育機関においてはうまくやっていけないと言ってもいいほど、エッセイは重要です。

アメリカで学生生活を送ろうと考えている人は、渡米する前にエッセイを書けるようになっておく必要があります。最低でも、エッセイのルールを頭に叩き込んでおいて、そのルールに基づいて書けるように下準備しておきましょう。

仮に、すでに持っているTOEFLなどのスコアが高く、なおかつ成績も優秀で、アメリカの大学に合格した場合、エッセイのルールを知らないまま大学生活が始まってしまいます。そうなると、入学後にあらゆる授業で要求されるエッセイの課題についていけず、苦しんでしまうことは間違いありません。

日本の一部の大学でも、英文エッセイの書き方を教えるクラスはあるようですが、日本でエッセイのルールを叩き込むことは至難の業でしょう。そのため、エッセイのルールや書き方を教えてくれる語学学校に通わないまま、大学に進学する人は、渡米前にエッセイのルールを徹底的に勉強しておくことを強くお勧めします。

ちなみに、私は語学学校に入学するまでエッセイを書いたことがありませんでした。授業でいきなり短めのエッセイを書けと言われたときは、手も足も出ずにせいぜいメモ書きのようなものを書いて0点を取ったほどです。

その後、エッセイの重要性を知り、いまではエッセイのルールやフォーマットに関しては高い評価をもらえるようになりました。ただし、英語文法や簡単な単語しか使っていないなどと、英語力に関する厳しい指摘を受けています。

エッセイに必要な3つの能力

私は、エッセイを書くにあたり必要なものは「語彙力」「英文法力」、そして「要約力」だと考えています。英文のエッセイですから当然、単語や文法は正しいものを使わなければいけません。

英会話であれば多少の言い間違いや、誤った文法を使っても「意味が通じればいい」となりますが、形に残るエッセイはそういうわけにはいきません。ましてや、エッセイを読むのはネイティブの先生ですから、ちょっとしたミスでも目立ってしまいます。

まず始めに、エッセイで必要な「語彙力」は、日常会話では使うことがないような難しい単語を使って書くことが求められます。俗に言う「アカデミックな単語」が求められ、簡単な単語ばかり使っていると「小学生の作文か」と言われてしまいます。

例えば、何かを「手に入れる」ということを書く際に、会話では「get」で十分通じますが、エッセイにおいては「achieve」や「obtain」、「accomplish」などを用います。他にも「言う」という英語は、会話では「say」で問題ないのですが、エッセイでは「mention」や「indicate」、「argue」などを用いて表現します。

さらに、エッセイのなかで同じ単語や文章を連発して使うと評価が下がる傾向があります。日本語も同様ですが、同じ意味でも言い回しを変えなければ単調になってしまうのが理由で、エッセイでは「Paraphrase(言い換え)」が要求されるため、たくさんの単語を知っておく必要があります。つまりこれが「語彙力」ということです。

ふたつ目に、エッセイにおいて重要な要素は「英文法力」です。私も含めて多くの日本人が苦手とする「現在完了」や「過去完了」などの使い分けはもちろん「受動態」や「関係代名詞」なども正確に使いこなせないといけません。

ただし、日本ではこのような英文法を中心にした授業が中学生の頃から徹底されているため、日本で受けた英語の授業が得意だった人は心配いらないかもしれません。私は英文法が超がつくほど苦手なので、語学学校に通って一年経ちますが、いまだにエッセイを書く際に、関係代名詞の使い方を間違えて減点されています。

一例ではありますが、エッセイで必要な英文法力を向上させるためには、時制と関係代名詞、受動態などは完璧にしておくことが必須。事実、私が通っている語学学校では、時制を中心にしてこれらの項目は徹底して叩き込まれます。

最後に、エッセイで必要な要素は「要約力」です。これは私の経験上感じたことなので、あまり気にしなくてもいいかもしれませんが、エッセイを書くにあたり、エッセイのテーマや、書きたいことを瞬時に「要約する」という能力が必要です。

大半のエッセイにおいて、読み手に主張したいことは「3つ」が望ましいとされています。アップルのCEOだったスティーブジョブスのプレゼンテーションも、基本的に話すことは3つであったように、エッセイでも3つが基本。

例えば、特定の物事を簡潔にまとめる「Summary Essay」を例題にしてみましょう。エッセイのテーマが「アメリカが抱える問題」だとした場合、瞬時にみなさんは3つに絞れますでしょうか。

恐らく、銃、ドラッグ、移民、経済、政治などが思い浮かぶと思いますが、自分がエッセイで3つの具体例を用いて書ける要素の3つを選ぶ能力が問われます。

さらに、3つの要素それぞれに対し、説明と実例を加えて内容を膨らませていく必要があり、読み手が納得できるように組み立てなければいけません。この組み立ての際に「要約力」が発揮されるのです。仮に要約できなければ「このエッセイでは何を言いたいのか分からない」と言われてしまいます。

授業で出されたテーマに対し、相手を説得できる最低3つの要素と、3つの実例、そして個人的な見解を瞬時に頭のなかで要約する力が求められます。

ここまで読んでいただいて分かったかも知れませんが、この「エッセイに必要な能力」という段落は、英文エッセイのフォーマットに沿って書いています。大きな3つの要素と、それぞれに対して参考例を述べています。

ここで言う、3つの要素は「語彙力」、「英文法力」、「要約力」のことで、それぞれの参考例として「語彙力」では「get」と「say」について触れました。さらに「英文法力」では「時制や関係代名詞」に触れて、最後の「要約力」では「アメリカが抱える問題」を引き合いに出しています。

ここで私が書いた文章が分かりやすいかどうかは別問題ですが、英文エッセイでもこのように「3つの要素と参考例」というスタイルは、鉄板スタイルと言えるでしょう。

エッセイに関する細かなルールは割愛しますが、基本的にはどんなエッセイにおいても、3つの要素とそれぞれの要素に対する参考例を書くことを念頭に置いておくといいでしょう。

ブレインストーミングで訓練しよう

エッセイのルールやフォーマットは日本で市販されているテキストなどを参考になさるのが一番良いと思いますが、日頃からできるトレーニングとして「要約力」を鍛える方法を紹介します。

特にアカデミックなエッセイでは、基本的にはどんなテーマでも重要なことを3つに絞ることが原則です。この鉄則をいつでも、どこでも意識しておくと、いざエッセイを書く時に頭が効率的に働くようになります。

例えば、車を運転しているときに渋滞が発生した場合、瞬時に渋滞が起きた原因を複数思い浮かべ、最も大きな原因となる3つを浮き彫りにしていきます。さらに、3つの要因の具体案を主張できるかどうかまで考えるのです。

エッセイの授業ではこのことを「ブレインストーミング」と呼び、エッセイを書き始める前に、紙にアイディアをかき出して、エッセイを構成する要因をまとめる作業があります。

エッセイを書くにあたり、このブレインストーミングこそ重要な部分ですので、日頃からあらゆることに対して3つの要因と具体例を頭のなかで要約できる訓練をしてみてください。

私は友人と話をする際に要約力を鍛えるために口にこそ出しませんが、常に3つの要因を意識して会話するようにしています。例えば、友人が「最近、忙しくてね」と口にした瞬間に、頭の中で「物事の優先順位付けができていないのでは?」「時間管理のコツを知らないのでは?」「無駄な時間に気がついていないのでは?」などと考えるのです。

このように日頃から論理的に考えることは、いざエッセイを書けと言われたときに必ず役に立ちますので、ぜひ実践してみてください。語彙力や英文法は勉強さえすればいくらでもインプットできますが、要約力は勉強して身につくものではないので日頃の意識が重要です。

まとめ

今後、大学や大学院などアメリカの教育機関に通う予定がある人は、日本にいる段階からエッセイの準備は入念にしておくといいでしょう。エッセイのフォーマットやルールを知らないままでいると、本来の授業の内容よりもエッセイの書き方に時間を費やすため、目的が変わってきてしまいます。

ぜひ留学前の時間を有効に活用して、エッセイ対策を心がけてください。