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私は36歳で勤めていた会社を辞め、一念発起してアメリカにやってきました。アメリカに住み始めて1年が経過し、アメリカ生活や留学生としての生活にも慣れてきたと感じています。

幸運なことに私は以前の会社の出張で度々アメリカを訪れることがあり、なおかつ個人の休暇の際にもアメリカを訪れることが多かったため、アメリカ生活そのものに不安はありませんでした。むしろ、日本での事務手続きや、税金や年金の事前手配の方が不安だったほど。

36歳での渡米は、それなりに人生経験を積んできているので、あまり不安を感じなかったのかもしれません。しかしながら、アメリカで出会う日本人の大半は20代前半か10代後半の若者ばかり。まだまだ社会の厳しさや、生きていく術を身につける前の人がほとんど。

これから留学を控えている日本の若者や、駐在などで渡米予定で不安が多いという人たちに向けて、私が経験したアメリカ生活のさまざまな日常生活に役立つ「ライフハック」を紹介したいと思います。

今回はライフハックのなかでも、お金に関連することを中心にまとめました。アメリカ生活では、大きなお金が動くことが多いので、少しでも役にたてば幸いです。

とにかくクレジットカード

もはや説明不要かもしれませんが、アメリカ生活でクレジットカードは必需品。あらゆる場面でクレジットカード決済ができるため、むしろ現金の方が不便と感じるほど。私はアメリカに1年住んで、現金を使ったのは100ドル以下だと思います。

クレジットカード社会を象徴する一例ですが、路上パーキングの料金支払い機でもクレジットカードが使え、現金で支払う場合は小銭しか受け付けないのがほとんどです。クレジットカードを持っておらず、さらには小銭も持っていない人は料金を支払えません。日本のように自動販売機やコンビニもないため、両替もひと苦労です。クレジットカード社会を表している良い一例と言えるでしょう。

さらに、アメリカでクレジットカードが便利だと感じることは「現金の扱いに慣れていない人が多い」というお国柄が影響しています。例えば、アメリカの一般的なスーパーマーケットで24.18ドルの買い物をした場合、20ドル札2枚や100ドル札で支払うでしょうが、経験上、高確率でおつりが間違って返ってくるのです。

事実、現金で支払いをした場合、おつりを受け取った人がその場で時間をかけて数え直す場面によく出くわします。日本のようにおつりを受け取ったらすぐに次の人のために順番を譲るということはありません。

レジの店員さんを疑っているのではなく、しっかり確認しなければ損する可能性が高いため自衛手段として癖になってしまうのです。ちなみに、私の友人は釣り銭を20ドル以上間違えられたことがあり、間違い指摘すると舌打ちをされた経験を持っています。

このようにアメリカでは現金が不便なことや、現金の取り扱いが信用できないことが背景にあり、クレジットカードが最も便利な決済方法になっています。

日本人で21歳以上の社会人であればクレジットカードの保有は容易ですが、学生の場合は両親名義のクレジットカードを事前に用意しておかないと、アメリカのあらゆる場面で苦労しますので、渡米前にバックアップも含めて2社からクレジットカードを取得しておきましょう。

余談ですが、クレジットカード社会のアメリカでは「スキミング」と呼ばれる犯罪が多く、クレジットカード情報が盗まれて複製されたカードで、本人になりすまして買い物をされることがよくあります。事実、私もその経験があり、私の友人も被害に遭いました。

クレジットカード会社がすべて負担してくれるため、金銭的な実害はいっさいありませんが、新しいカードを発行してもらうまで2週間ほど待たされたり、自動引き落としの手続きをやり直したり手間がかかります。

ちなみに、私はクレジットカード会社が怪しい買い物があったことを察知し、カードを緊急停止。電話でスキミングの可能性を伝えられ、2週間後に国際郵便で新しいカードが届きました。

これに対応するために、バックアップ用のクレジットカードと、クレジットカードを利用する度にメールで連絡がくるサービスに申し込んでおくと安心です。とくに若い学生にカードを持たせる場合は、親御さんが監視する意味でもメールサービスは必須でしょう。

アメリカの銀行は信用できない

留学生活でアメリカの銀行口座開設は不要です。もちろん、個人の都合もあるため全員に適応するわけではありませんが、アメリカでわざわざ銀行口座を開設しなくても、日本にいる時点で「キャッシュパスポート」を作っておくといいでしょう。

キャッシュパスポートとは、MasterCardが提供しているサービスで、キャッシュパスポート用の口座にあらかじめお金を入金しておけば、アメリカを始め世界中で現地通貨で現金をおろせ、さらにはそのカードで買い物もできるカードです。

クレジットカードさえあればキャッシュパスポートは必要ないのですが、何かしらで現金の都合をつけなければいけないときにこれがあると便利です。仮に、キャッシュパスポート用の口座にお金がなくなっても、日本国内からご両親が入金可能。銀行間の国際送金よりも手数料も安く、利便性も高いので重宝するでしょう。

加えて、アメリカの銀行は本当に信用できません。自分の口座のお金がなくなったり、おろせなくなることがよくあります。実際に、私の知人はある日、口座から2,000ドルほどお金が消えてしまい保証されませんでした。さらに別の例では、銀行の勝手な理由で1ヶ月間口座が凍結され、現金をおろせなくなった友人もいます。

いずれの件においても抗議しても、いい加減な対応ばかりで徒労に終わるだけだったそうです。そんなアメリカの銀行ですが、口座に1,000ドル以上入金していない場合は口座維持料が発生するなど日本人からすれば嫌なことばかり。

そのため、ストレスを減らすことと、財産を守る意味でもアメリカに銀行口座を作ることはおすすめしません。代替案としてキャッシュパスポートをおすすめします。

アパートを借りるならアメリカは最高!

アメリカで留学生活をする場合、学生寮やアパートを借りることになりますが、洗濯機と乾燥機、電子レンジなど家電製品はすべて揃っています。このため、引越しの初期費用は日本よりも遥かに安く済むでしょう。

私は一般的なアパートを借りましたが、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、全自動食器洗い器が揃っていました。さらに、敷金や礼金などはなく500ドルの保証金を払っただけで入居し、日本の頃とは比べものにならないほど快適な生活になりました。

留学生は一般的に学生寮に住むと思いますが、そこにも同様に家電製品は付いているため、新たに購入すべきはコーヒーメーカーとトースターくらいでしょう。ただし、古い学生寮だと洗濯機と乾燥機は、ランドリールームと呼ばれる寮全体で共有のものになる可能性があります。

この場合、洗濯のたびにストレスを感じることになるので、個人的には部屋に洗濯機と乾燥機がついている物件を強くおすすめします。日本よりも遥かに盗難の確率が高いのでぜひ重要視してください。

ちなみにアメリカでは洗濯物を外に干すことはしません。なぜか分かりませんが、洗濯物を外に干すことは低所得者がすることと認識されており、お金を出してでも乾燥機を買うのがアメリカ流。

この風潮に私は納得できませんが「郷に入れば郷に従え」で乾燥機を使っています。せっかく天気がいいアメリカに住んでいるのに、もったいないと感じるのは日本人だからでしょうか。

学生の移動はUber

アメリカではニューヨークやロサンゼルスなどの都市部を除いて車移動が必須。私が住んでいるアリゾナ州では、車がなければ何もできないほど車が必需品です。しかし、とくに若い世代の日本人にとってアメリカで車を運転するのは怖いもの。

そういう時は「Uber」が便利です。日本ではタクシー業界の猛反対でUberが展開できずにいますが、アメリカでは日常生活に溶け込んでおり、本当に利便性が高く、素晴らしいアイディアであることを実感するでしょう。

慣れていない日本人からすれば、Uberのドライバーを信用できないという問題もありますが、アプリ上でドライバーの評価を見て選ぶことも可能ですので、女性ドライバーを選んだり、評判がいいドライバーを選ぶことで、危険性は回避できます。もちろん、料金をぼったくられる心配もありません。

実際に私のクラスメイトは女性だけでもUberを活用し、便利に移動しているようでした。慣れてくるまでは複数人で利用するようにして、英語力やUberの感覚に慣れてきたらひとりで使うのもいいでしょう。

アメリカに留学中は、車を保有するのが一番いいかもしれませんが、アメリカも日本と同様に若者の車の保険料は高くつきますので、車の運転に自信がない人や、安全を優先したい人はUberがおすすめです。

歯の治療は日本国内で

アメリカに留学をする前に歯の治療はすべて済ませておくことをおすすめします。アメリカでは歯の治療や医療費が信じられないほど高く、保険に加入していない限りはとんでもない請求金額になります。

留学生の多くは学校が指定する保険に加入するのが一般的ですが、学校が指定する保険会社が歯の治療をカバーしていない可能性があります。そのため、いざ緊急で歯の治療が必要になったとき、無保険で歯の治療を受けることになりかねません。

アメリカでこのような事態を避けるためにも、アメリカ留学が決定した時点で歯の治療やメンテナンスに行くようにしてください。日本を出発するときには歯の問題はまったくないという状態にしておくと、アメリカでの生活はずいぶん気が楽になることでしょう。

見落としがちな学校の保険

アメリカで留学する際には、学校指定の医療保険の期限に気をつける必要があります。州や学校、さらには受講するプログラムによって変わることなので一概には言い切れませんが、学校指定の医療保険は「学期ごと」で区切られていることが一般的。

言い換えれば、学校がある時は保険の適応内で、夏休みなど学校がない場合は保険に適応外になっている可能性があります。実はここに大きな落とし穴があり、留学生は夏休みや春休みなどの休み期間中は無保険状態になってしまうのです。

私が通っている学校の保険は「学期ごと」で区切られており、学期間の休み期間中は何が起きても補償対象外。つまり、学校の休み期間中にアメリカ国内旅行などに行き、怪我をして病院にお世話になると高額な医療費が請求されてしまいます。

そのため、留学生は「保険の内容」と「保険の期間」は絶対に把握しておくようにしましょう。仮に何か起きても、アメリカの学校は絶対と言えるほどに力になってくれませんので、自衛策をしっかり取っておくことをおすすめします。

まとめ

今回はお金に関するライフハックをお伝えしました。クレジットカードや銀行口座は、生活に直結しますのでよく考えることをおすすめします。家や車も工夫すれば大幅にお金を節約できる重要な部分と言えるでしょう。

歯の治療や医療保険も、万が一が起きたときに経済的に大きな損失になってしまいますので、できるだけ不安がない状態をあらかじめ用意しておきましょう。

留学は先輩たちの経験や、工夫を参考にすればするほどうまく立ち回れますので、私のおすすめしたことだけでなく、ぜひ色々な人から話を聞いて情報を仕入れるようにしてください。